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マイ・ピュア・レディ-最終話

 晴。


 中央掲示板に期末試験の結果が貼り出された。嬌声と嘆息の混じる中に立って加代子は、姉の名前がまた載っているのを見つけた。勿論、自分の名前はなかった。


 教室で手渡された成績表は、以前よりも順位が下がっていた。それでも、加代子は成績表を見て納得することができた。そんな様子を見た美智代が傍に寄ってきて、

「カヨちゃぁん、見せっこしようか?」

と、にんまり微笑みながらそう言った。

「いいよ。あたし、一五二番。コニちゃんは?」

「…え」

あっけらかんと順位を言った加代子に美智代はちょっと怯んだ。

「…あたし、一三六番」

「コニちゃんの方がいいね」

ニコニコと微笑みながらそう言う加代子に美智代は戸惑った。加代子は、自分の成績表を持って、まわりのみんなと屈託なく話している。そんな加代子につられるように、まわりの空気が明るくなった。




 快晴。風向、南。


 バスを降りて、駆け出した。試合開始まで、あと五分しかない。信号を待ちながらまわりを見回した。車は途切れることなく走っている。渡れないな、と思いながら振り向くとショーウィンドゥに自分の姿が映っている。ちょっと可愛いめの白いスカートとブルーのTシャツ。白い帽子もさまになっていると思う。ちょっと身だしなみを整えると、信号が変わった。走り渡って、公園に入る。入り口の地図を見て野球場を探した。道を検討つけて、帽子を押さえながら駆け出した。

 今日も、林君は試合に出れないだろう。それでも、彼が出るまでは応援してあげたいと思っていた。五十嵐先輩を応援していたのと同じように、一生懸命。


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