第八話 戦闘開始。
眠いです。
これ壊れてるよな?
そうとしか思えない。否、そうじゃないわけない。
たしかに強いとは思ってたよ?でもこんなワケわからん値出されても信じられねぇっつの。大体あいつらでさえ十二分にチートなんだぞ?
たしか魔法が当たり前の他の世界では、一流の冒険者の基本ステータスの平均が200だったからな。俺のなかで一流は、RPGで言うところのレベル30辺りだからな。この世界にレベルという概念が発生したら恐らくあいつらはレベル約9000だからな、単純計算だと。
話がそれた。それで、なんでぶっ壊れてんだろうか?
《私は正常です。ゼウス様の強さは先程のステータス通りになっています。》
そんなわけなかろう。
《そんなわけあります。》
ない!
《あります!》
無ぇったら無ぇよ!
《現実を見なさい。》
撃沈・・・
この先口論でルミエールに勝つことは一生ないだろう。
《( 〃▽〃)》
ルミエールが照れてるような気がするが、きっと気のせいだろう。
まぁあのステータスは認めよう。仕方ない。
そんなことを考えていると、時間は直ぐに過ぎ去った。
「もうそろ来るよ?ばk・・・日山先輩。」
「そうだな。あh・・・先輩の対処どうしようかね。とりあえず健太いってきて。」
「ふぁ!?俺っすか?!」
俺は頷く。
「えぇー!?ま、まぁいいっすけど。暇ですし。」
さて、これで健太が向かうことになって、めんどくさいことはなんとかなりそうだ。出来ることなら実力行使はしたくない。目立ちたくないし、負ける気は全くしないがXstorm全員を相手にするのはめんどくさいしな。実力行使はどうしてもしつこかったとき、俺の許可を得たときのみ許可としている。
「お?おお、田辺じゃねぇか。」
「先輩お久しぶりです。」
「よぉ、ちょっとおめーらにお願いがあんだけどよ。」
「な、なんですか?」
「おう、実はよ、おめーらをうちに入れてやろうと思うんだよ。もちろん条件付きだがよ。」
「ほんとですか(棒)条件って?」
「おう、ちょっと金がなくてよ。おめーら全員5万ずつ出してほしいんだわ。そんぐらい出来るよな?」
「え、いや、さすがn」
「あ?まさか断るつもりか?あ?」
「こいつあ?あ?うるせぇな。(いや、そういうわけではないんですが・・・)・・・?!」
「あぁ!?てめぇ誰に向かって口きいてんだよ!」
「し、しまった・・・本音と建前が入れ替わった・・・」
「雑魚のくせによぉ?いきってんじゃねぇぞ?てめえなんか小指で倒せるわ!」
「てめぇ相手みて喧嘩売れよ?」
健太が抑えていた魔力を解き放った。要するにキレた。
「え・・・あ・・・え?・・は?・・・っえ?」
「さっきから下手にでてりゃ雑魚のくせによぉ?相手の力量もわからないんじゃ、学園最強の名が廃るっての。」
「いや、だ、だっておめぇ能力なかったじゃねぇかよ?」
「俺だって成長してんだよ!成長期ってやつだわ!」
いくらなんでもそれは可笑しいがスルーだ。
「と、とりあえず落ち着け、たな、田辺。」
「許してもらえるとでもおもってんのか?金ぐらい自分で貯めろ!だが、それだけじゃ許さねぇ。てめぇは確実にボコる。」
「ヽ(ヽ゜ロ゜)ヒイィィィ!」
「・・・と、言いたいところだが。うちのチームのリーダーがめんどくさいことになるから見逃してやれと言われるのでな。命拾いしたと思え。そして、今日あったことと、俺ら全員が能力を手にいれたことは他言するな。言ったりしたら・・・わかってるな?」
そう言いつつこっそり“精神世界支配”の“言呪”
で絶対に他言出来ないようにしたのだ。精神が呪われ、喋ろうとしてもそのことを忘れてしまうという、機密情報を守りたいときにつかえる。
「わ、わかった、誰にも言わねぇ!金も要らねぇ!だから許してくれ!」
「ふん、リーダーの気持ちに感謝するんだな。」
「ひ、一つだけいいか?」
「なんだ。」
「そのチームとやらのリーダーがお前らに力を与えたのか?」
「そうだ。」
「そ、そうか。本当にすまなかったこれからは二度と干渉しないようにする。」
嘘だな。未来をみてみたが3日後には総力をあげて攻めてくる。結果は・・・一応言わないでおこうか。意味ないが。
「はい、おわりっと」
「意外とすぐ引いてくれたな。」
「そうっすね。」
「じゃあ」といって、俺はうなずき、皆もうなずく。そして一泊おいて・・・
「「「「「「「戦闘開始だ」」」」」」」
次回もよろしくお願いします!