第四話 学校戦争開始
やっと戦闘に入れました・・・
さて、あれから一週間が経った。
相変わらず視線は痛いし、星川を含む女子はわんさか集まってくるし、蒼真の周りの女子が減って蒼真ガチ萎えしてるし。
今日なんか蒼真学校休んでるぞ。
一応熱ということになっているが、俺にはバレバレだ。あいつ、布団から全く出ずに、『祐介め、祐介め、殺す、殺してやる・・・』と呪いをかけている。ぶっちゃけガチで怖い。
“記憶操作”を使って女子を追っ払おうと思ったが、やめておいた。理由としては、“記憶操作”にも弱点があって、全ての記憶が見えてしまうのだ。俺は女子の黒歴史や秘密には全く興味ないし、寧ろ嫌悪感すら抱いているのだ。ちくしょう。
さて、どうしようか?俺はハーレムには興味ないし、かといって蒼真が不登校にでもなったらホモどもがどうなるか・・・というか風の噂では俺にも秘密の親衛隊が出来ているらしい。勘弁してくれ。
そんなこんなで一週間はあっさり?過ぎた。
事件は今日起きたが。
バァン!と勢いよく教室の扉が開くとそこにはクラスのお調子者、佐伯雅人がいた。
そしてどうしたのかと思えば・・・
「俺、魔法使いになった!」
と言い出す。とうとう頭まで狂ったかとおもったら、
《!?彼の体内に魔力をわずかに感知しました。》
と“究極之叡智”が語りかけてきた。
これには俺も驚いたが、直ぐに“究極之叡智”が有力な説を建ててくれた。
《可能性としては、魔力と無干渉のこの世界が、ゼウス様の魔力に過剰反応し、この世界の元素・・・仮に“魔素”とします。魔素が発生したと思われます。それが呼吸などで佐伯雅人の体内に入り込み、体内で魔力に還元されたという可能性が高いです。》
なるほど。よくわからないが、酸素や水素などのように、あくまで仮だが、“魔素”という新しい元素が発生したということだろうか?
そしてそれがたまたま雅人の体内に入り込み、魔力になったと。そういう認識で大丈夫だろう。
「あっ俺も!」と佐藤海斗。
「・・・私も」と前田由希。
「俺もなんか、変なん使えるぞ」と加藤佐久真。
など、クラスの過半数が魔力を持っているのらしい。
さらに先生方も。この勢いだと他のクラスの奴等や、3年の先輩、1年の後輩たちも持っていそうだな。
これはヤバイ。魔力によって、また調子にのりだす輩が増えそうだ。そんな心配は的中するのだった・・・
◇◆◇◆◇◆
さて、さっそく始まりました。男同士の魔法バトル。とうぜん格差も生まれ、またカーストが出来てしまうかもな・・・
弱いやつは強いやつの下につきはじめている。
いや、それは寧ろ当たり前だ。魔法なんて命を簡単に奪えるものだし、『弱くても、他人の下にはつかない!自分の強さを信じる!』なんて言っていたら自分より強いやつに即殺されるだけだ。
別にそれはいいんだ。だが・・・・
「お前らなにしてんの?」
「え?いや、弱いから祐介につこうと」
「「「「「その通りです。祐介様、弱き我らをお助けください!」」」」」
お前ら打ち合わせでもしたのか!と思うほど揃っていた。
全く。どこの村人だよ。
「却下。他につけ。」
「「「「「「ぇぇえ!?」」」」」」
当たり前だろう。俺は生まれてこの方めんどくさいことは大嫌いなのだ。
なので丁重に?断っておく。
「他にもいい人がいるだろう。」
「それが、他の強い人たちはある程度強い人たちだけを従えて学校最強を目指してます。他の集団を潰したり、仲間に加えたり。」
何!?そんな戦争シミュレーションゲームみたいな楽しそうなことやってんのかよ!?全くしらなかった。興味めっちゃでた。
ちなみにこいつら六人はまともな魔法が殆んど使えず、従うにも従えなかったらしい。
しかし俺には、ソロで無双するというロマンがある。最強は孤独なりってやつ?
しかし、弱いからと見捨てられた奴等を従えて、学校最強を目指すのも滅茶苦茶ロマンがあるし、これには悩む。
だが、もし俺が神になっていなかったらどうだっただろうか?恐らく俺もこいつらみたいだったであろう。見捨てるわけにはいかない。
え?そもそも俺が神になっていなかったら魔素は発生してないって?黙れ。
「わかった。俺の下につくことを許可する。」
「「「「「「本当ですか!?ありがとうございます!」」」」」」
さぁ、力の無き者たちよ。
神の名の下に、反撃の狼煙をあげろ!!
僕は中学生なのですが、よく妄想したりします。
その妄想をネタに、思い付いたままを小説に残せるっていいですよね!
次回も気長にお待ちください!