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~転生失敗者~ 転生できなかった男。  作者: らふぁえる〆
第一章 中学校生活編
2/11

第一話 死んでしまった・・・はず。

どうも!おまたせです!

俺は死んでしまった。テンプレ通りに。

なんてこった。しかも現世で最後に聞いた言葉が

俺<風船!?勘弁してくれ。こんなこといっちゃ悪いが助けなきゃよかったわ!と、心で叫ぶ。

ちなみに今はなんもない、まさに虚無空間と呼ぶべき場所にいる。本当になにもない。どれくらいたったのだろうか。突如目の前に、そいつは現れた。

「よっ!生きてるか?いや死んでるか。」

は?

声すらでない。

なんもない虚無から突如現れたのは、ジャニーズやイケメン俳優なんざその辺のホコリに見えるほどのイケメンが!なんてこったい。スカウトだったら即モデルにさせたがるだろうな。

おっと、そんなことを考えてる場合じゃない。こいつはなんなんだ?同じ死んだ人か?いや、さっき『死んでるか。』等と舐めてるようなこと言っていたし、それはないな。

それに・・・姿がおかしい。

人の形だが、絹の何倍も美しく、滑らかそうな素材のコートだ。金色の刺繍で縁取りされていて、厨二病なら絶対に欲しがるだろう。ぶっちゃけめっちゃほしいが、今はそれどころじゃない。こいつ、背中から眩いほど輝く翼が・・・6枚生えている。まさに天使。いや、大天使?あるいは神と呼ばれても可笑しくない。さらにその後ろにはオーブ?らしきものが7つ浮いている。それぞれ、赤・橙・黄・黄緑・空・青・紫の七色だ。めっちゃ綺麗だ。などと考えてると、また話しかけてきた。

「おーい、聞こえてる?」

「え、あ、ああ、聞こえてるよ。」

「良かったぁ!じゃあまず、おめでとう!」

「殺すぞ?まったくおめでたくないわ。」

「じつは君、全世界で死者総数一京人目なんだよ!」

「だから?」

「君の願いを、なんでも一つ叶えるよ!この僕、法皇神ゼルクレアの名において!」

「そうだなぁ・・・」

適当に相槌を打ってみたが、話の進展が早すぎてワケわからん。俺が死者何人目だって?嬉しくないでござる!焦りすぎで口調すらワケわかんなくなってしまっている。だいたいゼルなんとかってなんだよ!

「ゼルクレアだぞ!」

驚いた、こいつ心が読めるのか。流石神様やな。

普通の人だったらワケわかんないのだろうが、自分は異世界系などのファンタジー物語はよく読むのだ。だからよく分かる。しかし、ごまかしが効かないのか。って、この考えも読まれてんのか。

思考がだんだん治ってきたぞ・・・ファンタジーといえば、よく俺TUEEEEがあるあるだよな。賛否両論わかれるやつ。俺も一度は妄想したりした気がする。

よし、決めた。

「何人たりとも越えられぬ究極の力が欲しい。例え、それが神であろうと。」

「それが君の願いか。わかった!」

《世界の理により命ずる。その名をユウスケたる者に、“究極之神(ゼウス)”を授ける》

「え?!ちょっと待てよ!それ俺より強いんじゃ・・・」

ゼルクレア、めっちゃ焦っている。

そりゃそうだろう。究極之神と呼ばれてしまってはなんもわからない俺ですら凄まじい事が理解できる。

《また、世界の理により、『種名・人種』から『種名・真龍神』へと変化させます。なお、これにより、ユウスケからゼウス・カーディナルへと改名します。なお、これは固定ではありません。》

いやいや、勝手に名前変えんな。んな恥ずかしい名前名乗れねぇよ。などと思っていたら、《固定ではありません》という声が聞こえた。これは世界の理ではない声だったな。《究極之神の能力のうちの一つ、“究極之叡智ルミエール”です。》

なんとも大層な。定期テストも余裕そうだ。

「そ、そんなバカな・・・聖なる神であるこの俺の4000倍の魔力値だとっ?!」

ゼルクレア、めっちゃ焦っている。というかキレてる。ガチギレしてる。

「まぁ、そういうことだ。じゃあ早速元の世界に帰るから。」

「ま、待てよ!この俺を越えるなぞ許されない!」

「じゃあな。」

テンプレから外れている。そこは一戦交えてボコボコにするのもいいのだが、先程ゼルクレアが呟いてた数値を聞く限り負ける気がしない。ので時間の無駄なのだ。

さぁ!帰るぞ!日本に!

俺は“時空間完全支配(ゼロニアス)”の中の“時空間超越(タイムディアス)”を駆使して、元の世界とここを繋げる。

・・・というよりは無理矢理空間ごとねじ曲げた感じだ。やり方がわかんなかったので適当にやってしまったらこれだ。今度“究極之叡智”にやり方を聞いておこうか。

そんなこんなで、俺は神になり、生き返ることにしたのだ。ぶっちゃけ進展が早すぎて困るのだが。

というか異世界転生に憧れてたんだが。

まぁいい。さっきぶりの日本に帰るとするか。



◇◆◇◆◇◆◇◆



俺が死んだ場所に、人が集まっている。

いや、当たり前だが、俺からしたら迷惑この上ないのだ。なにせ、どうやって行こうか悩んでいるのだ。

この人が集まっている場所に空間をねじ曲げるわけにはいかない。なのでいい考えを思い付いたのだ。その方法というのが、実は生きてましたパターン。もしくは奇跡的に息が戻ったパターン?どちらにせよいいと思ったのだが、“究極之叡智”曰く、その考えだと科学的な考えを根本から否定することになり、奇跡とすら思えないらしい。それもそうだ。僕が死んでから4日は経っているだろう。よくサスペンスとかでみる、顔に布が被せられてる状態なのだ。生き返ったりでもしたら騒ぎどころじゃない。これは早速詰んだか?と思ったがそこまで甘くない。なにせ“究極之神”に不可能など存在しないのだ。曰く、“時間再生(タイムリワインド)”を使えば、記憶はそのままに死ぬ前、要するにコンビニにいく前の時間に戻れるらしい。ぶっちゃけ“時空間完全支配”強すぎだと思う。曰く、死んでも精神体、つまり魂が残っていれば“時間再生”で戻れるのだ。しかし、万能ではなく、やはりすこしデジャヴしてしまうらしい。それぐらい問題ないのだけどね。なんせ俺には“知能支配”による“記憶操作”がある。まさにチートである。それといい忘れていたが、俺は田中祐介。れっきとした日本人である。しかしどうしようか。早速俺TUEEEEもいいんだが、今は休みなのだ。そして学校での俺の評価は『つまんないやつ』であり、呼ぼうにもきてくれるはずがないのだ。クラスのグループチャットでも大概既読スルーされる。つまりぼっちなのだ。そしてよくいじめにあう。やはり体が弱いのと、友達が居ないから守ってくれる人もいないのだ。今時先生方はなんのやくにもたたない、給料にしか目がないクズばかりである。もしかしたら本当はいじめられてるのをしっていたが、無視する先生等もいるかもしれない。悩んでいても仕方ない。まずは休みを楽しもう!

家に帰って早速ゲーム。

・・・なのだが、完全な無双。なにせルミエールくんが敵の動きを神速演算して完璧に捉えるのだ。狙撃で700mを縦横偏差完璧にヘッドショットされてはチートとしか思えないであろう。立ち回りも、残り人数や建物、木の位置まで把握して敵の動きを完璧に予想することができてしまう。しかもその予想の殆どがあっているので、実際チートだ。敵の位置が殆ど分かっているようなものだしな。結局百戦平均20キル以上という恐ろしいまでの記録がでてしまった。

こんどからルミエール先生は使わないようにしよう。

進展早すぎですよね・・・申し訳ない!

まだまだ初心者なので、ゆったりと観ていただけたらと思います!

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