プロローグ
これからよろしくお願いいたします!
作者は中学生ですので、暇なとき書いていきます!
僕は平凡な中学二年生。
することもなく、ただただ適当に人生を歩んでいる。
そんな僕に、親は高校をはやく決めろとバカの一つ覚えみたいに喚く。
高校なんてどこだっていいじゃないか、と僕は思う。
どうせ普通の学校へ行き、普通の職につき、普通に死んでいくんだろう。それも別にいやではない。トップスターになったり、逆にダメ人間になったりもしたくないのだ。
平凡な人生のなにがダメなんだろうか。
ゲームは好きだ。主にバトロワ系のFPSが好きだ。
勉強も嫌いではない。かといって好きかと言われるとそうでもない。本当にのほほんとしている。
今日も、のほほんとコンビニでも行こうかと家を出た。
スマホを見ながら、テクテクテクテクと。
無駄に遠いなぁ、そんなどうでもいいことを考えながら歩いていると、親子がいた。元気な娘さんの声が聞こえる。手には風船が。
刹那、トラックの走る音が響いた。
別に暴走してるわけでもない。
そのとき、
「あっ、風船がっ!」
テテテテテーっとトラックに向かっていく。
『テンプレすぎんだろ!』心の中でそう叫ぶ。
そんなことをツッコンでいる暇はない。
目の前の娘さんを庇い、轢かれて死ぬ。
なんてテンプレ通りな!
見ている人がいれば10人中9人はそう思ったであろう。
残念ながら周りには誰もいないが。
っと、そんなことを考えてる暇はない!
うぉぉおっ!
娘さんに向かってル〇ンダイブ。
刹那、体に凄まじい衝撃と鈍い音、そして今まで全く味わったことのない痛みを感じる。
時が何倍にも長く感じる。
目の前の娘さんは・・・ぽけぇーっとしている。しょうがないか。
急激に時間は動き出す。
うぐぅあ!
声にでない苦しい声を上げようとする。
娘さんの母親も同じく、声が出ていない。
暫くして、自分が轢かれたとわかった。
こんな状況なのに、「転生できるかな?」等と考えてる僕は本当はスゴいのでは?と思う。
激痛はしていたはずだ。なのに、今やっと、痛いんだなというのがわかった。
「あぐっ・・・」こんどは声が出た。
「あ・・・・あっ・・・」母親もらしい。似た者同士だな。
すぐに近寄ってくる。たすけてくれ、そう言いたいが、やはり声がでない。
娘さんも流石に驚愕の表情だ。放送事故レベルの顔をしている。
こんな僕にでも、こんな小さい子どもでも、こんな顔してくれるんだな。人生で初めて、必要とされる喜びを知った。
しかし、その喜びは一撃で崩れ去る。
「あぁっ!風船がぁ!」
ははは、最後の最後まで下らない人生だったな。
それが、この世界で最後に考えたことだった。
・・・まぁすぐに戻ってくるのだが。
読んでいただき、ありがとうございます!
次回も気長にお待ちください!