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~転生失敗者~ 転生できなかった男。  作者: らふぁえる〆
第一章 中学校生活編
1/11

プロローグ

これからよろしくお願いいたします!

作者は中学生ですので、暇なとき書いていきます!

僕は平凡な中学二年生。

することもなく、ただただ適当に人生を歩んでいる。

そんな僕に、親は高校をはやく決めろとバカの一つ覚えみたいに喚く。

高校なんてどこだっていいじゃないか、と僕は思う。

どうせ普通の学校へ行き、普通の職につき、普通に死んでいくんだろう。それも別にいやではない。トップスターになったり、逆にダメ人間になったりもしたくないのだ。

平凡な人生のなにがダメなんだろうか。

ゲームは好きだ。主にバトロワ系のFPSが好きだ。

勉強も嫌いではない。かといって好きかと言われるとそうでもない。本当にのほほんとしている。

今日も、のほほんとコンビニでも行こうかと家を出た。

スマホを見ながら、テクテクテクテクと。

無駄に遠いなぁ、そんなどうでもいいことを考えながら歩いていると、親子がいた。元気な娘さんの声が聞こえる。手には風船が。

刹那、トラックの走る音が響いた。

別に暴走してるわけでもない。

そのとき、

「あっ、風船がっ!」

テテテテテーっとトラックに向かっていく。

『テンプレすぎんだろ!』心の中でそう叫ぶ。

そんなことをツッコンでいる暇はない。

目の前の娘さんを庇い、轢かれて死ぬ。

なんてテンプレ通りな!

見ている人がいれば10人中9人はそう思ったであろう。

残念ながら周りには誰もいないが。

っと、そんなことを考えてる暇はない!

うぉぉおっ!

娘さんに向かってル〇ンダイブ。

刹那、体に凄まじい衝撃と鈍い音、そして今まで全く味わったことのない痛みを感じる。

時が何倍にも長く感じる。

目の前の娘さんは・・・ぽけぇーっとしている。しょうがないか。

急激に時間は動き出す。

うぐぅあ!

声にでない苦しい声を上げようとする。

娘さんの母親も同じく、声が出ていない。

暫くして、自分が轢かれたとわかった。

こんな状況なのに、「転生できるかな?」等と考えてる僕は本当はスゴいのでは?と思う。

激痛はしていたはずだ。なのに、今やっと、痛いんだなというのがわかった。

「あぐっ・・・」こんどは声が出た。

「あ・・・・あっ・・・」母親もらしい。似た者同士だな。

すぐに近寄ってくる。たすけてくれ、そう言いたいが、やはり声がでない。

娘さんも流石に驚愕の表情だ。放送事故レベルの顔をしている。

こんな僕にでも、こんな小さい子どもでも、こんな顔してくれるんだな。人生で初めて、必要とされる喜びを知った。

しかし、その喜びは一撃で崩れ去る。

「あぁっ!風船がぁ!」

ははは、最後の最後まで下らない人生だったな。

それが、この世界で最後に考えたことだった。

・・・まぁすぐに戻ってくるのだが。

読んでいただき、ありがとうございます!

次回も気長にお待ちください!

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