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流れの終末兵器  作者: かもにら
9/13

ギルマス遭遇


ゴブリン殲滅を終えて、私はギルドに帰ってきていた。


「アルマさん大丈夫ですか?!」


突然受付さんがこちらの心配をしてきた。


「こらエリーゼ!説明もなしにいきなり大丈夫ですか?は無いでしょう?ごめんね、この子は自分が見送った冒険者が死ぬのに慣れてないんだ。」


受付さんの名前そういえば知らなかったな。

このお姉さんは誰だろう?


「あぁ、自己紹介がまだだったね。私はエイミー。この子の姉であり、ここのギルドマスターをしているわ。貴女がDランクを無傷で倒したアルマちゃんね?ちょっと聞きたいことあるから奥に来てくれる?」


ギルドで喧嘩したから怒られるのかな…ていうかこんな若々しいお姉さんがギルマスなのか。

エリートかな?


「それでね、心配してた理由は君が依頼で行っていたエリアの近くのダンジョンが原因不明の大爆発を起こしたんだ。そのダンジョンの番をしてた者によると一筋の魔法がダンジョンを貫いたって話で、それが発射されたと思われる位置が君のいたエリアなんだ。」


「へ、へーそーなんだ。」


まさか番人がいたなんて…疑われないようにしないと…


「それでギルマスの立場的に何か見なかったか聞かないといけないんだけど、どうだった?」


「確かになにか大きな音はしましたが…特に何も見ていません。」


「そう?わかったわ。ごめんね?なんか聴取みたいなことして。」


「大丈夫ですよ。それじゃ私はこれで。」

とりあえず早く帰って足がつく前に何処かへ雲隠れしないと…



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「姉さん、どうでした?」

私は気になったことを聞く。


「別におかしな様子はなかったよ?気のせいだったんじゃない?」


「でも…あの子のあの時の表情は確かに…」


例の手斧を弾き返した時のアルマは無表情だった。とても冷静に事の判断をしていた。人を傷つける事に何ら動じていなかったのだ。

その様子に見た目とは違う異質な何かをアルマから感じずにはいられなかった。


「…いえ、本当に私の考えすぎだったかも。ごめんね姉さん、持ち場に戻ってくる。」





「気の所為…ね…あの子は私と違った視点から相手がどんな存在か判断できるみたいね…」


そう言いながら私は机の上のメモを書き出した。



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名前:アルマ


種族名:アルマゲドン


性別:不明


年齢:不明


詳細

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スキル


ユニークスキル


装備


崩壊の意思

数多の武装を収納しており、その数は装備者すら把握していない。その全てが1つで国を滅ぼせるような力を持っており、特定の装備者以外がその武装に触れるとその肉体が消し飛ぶ。


詳細

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エイミーの先祖は初代勇者であった。初代勇者はあらゆるものを看破する眼を持っていた。

エイミーはその勇者の先祖返りなのだ。


「アルマ…貴女は一体何者なの?」

そんな返ってくる筈もない言葉を呟いた時、部屋のドアが勢いよく開いた。

慌ててメモをアイテムボックスに入れて用件を聞く。


「大変です!「天啓の迷宮」跡地を発生源とし、レギオンが発生しました!」



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