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流れの終末兵器  作者: かもにら
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困ったら壊す娘

路地裏の件があった次の日の朝、アルマはギルドに依頼を受けにきていた。


「ねぇ受付さん。依頼ってどれ受けてもいいの?」


「そういえば説明がまだでしたね。色々あって忘れてました。申し訳ありません。」


「別にいいよ。絡んできたナマゴミが悪いんだし。」


「な、ナマゴミ…?ま、まぁそれは置いといて…ギルドの依頼は難易度事で別れていて、易しい順からF、E、D、C、B、A、S、Uとなっています。なぜランク分けなのかと言うと冒険者にもランクがSまで存在し、冒険者ランクFならFとE、BならBとAといった感じに

自分と同じランクの依頼か1つ上のランクの依頼を受けることが出来ます。勿論、下のランクの依頼を受けることも可能です。」


ちなみに私はなったばかりだからFだ。収集とか面倒だしゴブリン殲滅にしよう。


「なるほど、ありがとう。じゃあEランクのゴブリン殲滅を受けるわ。」


「畏まりました。パーティーのほうはどうされますか?」


「なにそれ?」


「パーティーとは冒険者同士で協力して依頼を受けたり行動を共にするために結成する物の総称です。もしかしてソロで行くのですか?」


装備の事情もあるソロ安定かな。


「うん。1人でも出来るから。」


「…本当に大丈夫なんですね?」


疑り深い…心配してくれるのは嬉しいんだが毎度毎度足止めするのもめんどいな。


「うん。じゃあ行ってくるね。」





そう言って出てきたはいいがゴブリンが全然いない。どういうことだ。


『ゴブリンは理性が少ない分本能が優れていますから危険察知して逃げている様ですよ。』


ここに思わぬ強敵がいたとは…まぁいいや。

まとめて蒸発させるか。


『いやいやそれは不味いですって。自重して下さい。どうやら巣穴に逃げただけみたいですし巣だけ狙いましょう?』


このデータベースも大概感覚狂ってるのだが誰もそんなこと知る由もない。


「そうね。…あれが巣?」


2キロ先にゴブリンがしゃがまずに通れるサイズの横穴があった。あれに違いない。


「データベース、照準補助。」


『了解しました。自衛防壁展開、崩壊因子充填率3%!『崩壊因子レーザードリル極太』発射。』


この素晴らしいネーミングの技は私が考えたオリジナルだ。崩壊因子という謎物質(自分でも何故扱えているかわからない)を太いドリル状にして射線上の障害物をすべて消し飛ばす優れものだ。

我ながら素晴らしいネーミングセンスだ。


『アルマ様大変です。先程の穴ですがどうやらダンジョンと呼称されるものだったみたいで、最深部のコアらしきものにドリルが接触したためここら一帯が消し飛ぶ恐れがあります。衝撃に備えてください。』


「え?」


その瞬間、辺り1面が真っ白になり、世界に衝撃が走った。誰も攻略した事の無いダンジョン。

そんなものが1つ、それも最高難易度の勇者選定のダンジョン『天啓の迷宮』が消えたのだから。


アルマは世界にどんどん喧嘩を売ってるのだが、そんな事本人が知るはずもなかった。

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