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流れの終末兵器  作者: かもにら
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路地裏から宣戦布告(対聖国)


やってしまった。

反射障壁なんてものこの世界には当然ない。


「おい今何が起きた…?」

「あの嬢ちゃんから出てきたモヤモヤした膜に当たったと思ったらあいつの手斧が…押し返された?」

「そんな魔法あったか?」

「いえ、ありませんね。秘伝系統ならあるいは…」

「まじかよ…秘伝レベルをあの嬢ちゃんがもってんのかよ…」


秘伝か、いいことを聞いた。これから困ったら秘伝ってことにしよう。


『アルマ様。ざわざわしてるだけで収まっているうちに登録してとんずらしましょう。』


「わかった…とりあえず登録はいいの?」


「あ、えっと…はい。登録完了はしました。今後の活躍に期待します。」


身分証明書ゲット。でもワイバーンを売るのは明日の方が良さそうだ。


「とりあえず今日は依頼を受けずに帰りますね。明日また来ます。」


「はい。お待ちしております。」


そそくさとギルドから出たがまだギルド内はざわついていた。早めに出ておいて良かった。


『アルマ様、こちらの様子を伺っているものを3体確認しました。種族は人間です。如何なさいますか?』


あれ?いくら反射障壁が秘伝レベルであっても警戒されるいわれはないんだが。


『私の推測はギルドを利用した他国の諜報員というものです。』


「諜報員か…そのうち諦めるでしょ、今は放置で。」


『了解しました。』


とりあえずどこか人目のつかない所で虚数空間に入ってる家に入りたいのだが…路地裏でいいか。


『アルマ様、路地裏を塞ぐように先程の人間が接近中です。』


「え?追ってきたの?」


面倒くさ…話だけ聞いてみるか。


「…何の用ですか?大の大人が揃いも揃って。こんなか弱い女児に乱暴でもするつもりでしょうか?ロリコンもそこまで来ると病気ですよ?」


「…茶化したところで状況は変わらん。用件を言おう。貴様を我らが聖教の教えのもと、拘束する。大人しくレリベル聖国に来るか、痛めつけられて行くか、選べ。」


え、私聖教に背いたことしたの?


『聖教会の教えの1つに「下卑種は1匹問わず、人間に対するあらゆる武力行使を禁ずる。抵抗もまた然りである。」というものがありますが、これを守っているの聖国内のみでしょう。』


つまり私が守る必要はない。だがそれを理由にして連れていこうとしているということは何が目的が?


「教えてくれるかはわからないけど私を連れて行ってどうするつもり?」


「なに、今代の教皇様は美しい小娘…それも独り身の奴らを救済してくださるのだ。結果としてその者は死ぬことになるが教皇様の慰み物になるのだ。救済という他ないだろう?」


聖国とやらはどうやら腐り果てているようだ。ならば敵にまわして消すのも一興か。


「教えてくれてありがとう。私もお礼に1つ教えてあげる。」


「なんだ?」


「喧嘩を売る相手は選べ。こっちもお前らみたいなプラナリアを処分するのは御免こうむる。今なら見逃してやるが?」


「くくっ…この状況を理解していないのか!であれば相当おつむが残念と言う他ない!」


「…残念だ。『対人類アルゴリズム1式』起動。」


少人数用の対人兵器をセットする。


「な、なんだその鉄の塊は!何処から出した!」


「説明してやる気はない。『崩壊弾』発射。」


触れるだけで生物の細胞を崩壊指せる弾丸で2人を灰のような状態にする。


「な…ばかな…こんな小娘相手に…我々教皇様直属の選ばれし勇士が…」


直属の割には弱いな。弾丸ぐらい見きれないと。向こうの人類は崩壊弾なんて遅い弾、こうも簡単に当たらない。


「直属か、なら丁度いい。この灰をそいつらが持っていた武器と揃えてお前達の飼い主に渡して、こう言っておけ。「近いうちにお前も灰にする。自害するか灰になるか、好きに選べ。」と。…わかったらとっとと帰れ。一応補足しておいてあげる。これは宣戦布告だ。」


私がそう言うと、男は一目散に去って行った。

これで聖国に喧嘩を売ってしまった。

だがこれでいい。

私の幸せのために邪魔だったのだから。

主人公設定


機体名:Ἁρμαγεδώνprˈəʊṭətὰɪp(№-)(あるまげどんぷろとたいぷ(のーなんばー))


製造者 :不明


他のアルマゲドン型は対象の世界の一部を局所的に破壊して消滅するため命を持たないが、この機体は命を持ち、局所的破壊が不可能な万物融合炉を構築することでその世界の全てを1つの物質に変える力を持つ。スペックも他のアルマゲドン型のとは段違いの高性能で具体的な差は不明であるが、その差は微生物と太陽の差はあると言われている。基本的に収納してある兵装を用いて戦闘を行うが、その中身は機体自身でさえ全てを把握出来ていない。

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