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~15~ 葬送のワルツ②

ガルシアは行った。行っちまった。

冷静になりゃ自分に落ち度があるのわかるだろうに。

それに冷静に比べてわからないのか?銅級(ブロンズ)、ということになってるのがあいつのナイフの早投げ、異常だっただろうに。

盗賊職とかをやってる冒険者ではああいう特技があるというのは別段珍しくもない。

絶対にやばいのはあの速さだ。ほぼモーションが見えないうえ投げる素振りも見せなかった。


あの銅級(ブロンズ)の冒険者、人に警戒されない、もしくは警戒させないなにかがある。

他人に舐められやすい、とかならかわいいもんだぞ。あれだけの早投げの技術を会得し、狙って他人を警戒させないならあれは何なんだ。


ガルシアはわかってない。

あれを見た上で警戒できないのか?

他人を威圧するほどの能力を持ってるくせにその上でそれを悟らせず警戒させない。その恐ろしさが。


…まぁ今は喧嘩中だ。帰ってきたら、あいつに説教たれてやらんとな。仲直りに酒でも奢ってやって、家賃も少し貸してやるか。金にだらしなく、女に甘く、ついでに卑怯だがあいつのよくも悪くも人間らしいところは嫌いじゃないんだ。彼は殺す気殺したはずだ。とりあえず俺は寝るとする。

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