旅たち、出会い
妖魔退治をして行く勧善懲悪な世界です。
一人の男性と女性の二人が二人で妖魔退治をして行きます。
武器を多様しますがその辺の描写がまだまだなのでがあしからず。
乱世の中一人の剣客が生まれるその者の名は結城陣八、その人である。
何者をも燃やす業火の如く橙色をした瞳に黒髪の長髪を一本に束ねてある黒の羽織に緑色の袴。
剣の腕はかの宮本武蔵以上の大剣豪である。
この世界には妖魔が存在している。その妖魔を封印する事が結城に託される。
結城家には代々封魔の数珠と封魔の腕輪が存在する。
武器は何でも扱える。
太刀、中太刀二刀流、小太刀二刀流、大槌、槍、鎖鎌、三節棍、旋棍飛び道具は、手裏剣各種と苦無と戦輪を使う。
銃もある程度は使えるが余り使わない。
おりょう、何物をも飲み込む大河如く透き通った水色の瞳で黒髪の櫛の通った長髪。赤い軽量の鎧を着ている。数珠を持っている。
武器は太刀、小太刀二刀流、回転式拳銃、鎖鎌、両節棍を使える。
この世界は五つ大国と三つの小国で出来ている。
桔梗、百合、水仙、鳳仙花、覇王樹の五つと百合に面している柘榴、水仙に面している無花果、覇王樹に面している枇杷、の三国でなっている。
妖魔は覇王樹に多くいる。
その進行は留まらずまず枇杷の国に侵攻し制圧。
次に無花果に侵攻一日と掛からず制圧。
水仙の半分まで制圧した頃、水仙で抵抗勢力が何とかして制圧を食い止めようとしている。
そんな中桔梗の国に伝令が来る。
結城陣八は妖魔狩りの剣神と言う異名があり、妖魔から一目を置かれるのとそれはそれは恐れられていた。
吉川久信に妖魔討伐を任命される。
そして、おりょうと共闘しろと言われる。
そして、異名についても聴かされる。
同じころ、百合の国の領主菅野直正はおりょうに妖魔討伐を依頼する。
そして陣八と共闘するように言われていた。二人は水仙の国で出会い共闘する。
そんな事とはつゆ知らず陣八は一路水仙に向かう水仙には馬で行くか迷いに迷い自分の足で行く事にした。
は明白で危険だからと馬は貴重だからの二点である。
陣八は走りには自信がある。
武器は巻物にしまって巻物から取り出す形を取っている。その能力は全国にある能力である。
武器は携帯の許可はされているが太刀、小太刀、中太刀、十手と小物のみである。
陣八は戦闘服を着ている。
巻物を七つ収納するホルダーを背負い、服は男性用の和服を着ている。
そしてベルトポーチには手裏剣、戦輪、苦無各種を入れている。
陣八は小太刀を二本、腰の後ろに巻いている帯に挟んでいる。太刀は右側に挟んでいる。
水仙は今、困窮状態で篭城戦を強いられている。
水菊城内部
「何とか食いつなぐぞ」君主の立花吉家は重臣に心を折らない様に語り掛けている。
「はは」
「しかし、このままではいつまで持つか」
「周りには妖魔が半分近く居ます」
「そうです。しかし城内には被害が余りありません。
外の堀が多くて何とかなっている感じですね」
「あぁそうだな。そろそろ桔梗の国、百合の国からの使者が来る。それまで耐えしのぐぞ」
桔梗の国のおりょうにはこんな異名がある。
妖魔狩りの嬢王蜂。
雰囲気的には簡単に倒せそうだが、そう簡単にはいかない。
相手に毒を与えてじわじわと倒していく嬢王蜂が如く。そして素早い身のこなしからの攻撃はまさに蝶の様に舞、蜂の様に刺す。この言葉が一番にあっている。
さてさて、おりょうは一人でどこまで倒せるのか。
そして陣八はどの様な形で参戦するのか。
水仙の国に一人、入る女がいる。おりょうである。
「ここが水仙、妖魔の臭いがするわね」
おりょうは鼻が利く。水仙は壊滅寸前だった。
家屋の多くは半壊、全壊が七対三位である。
「誰だお前、ここは妖魔の国になるんだ。
お前みたいな女が何故いるんだ」
「君主、立花吉家様から私のお頭から依頼を受けて妖魔を退治する」
「ほう、俺達に勝てるのか」
「えぇ、あなた方がどう足掻こうと私には勝てない」
「その自信むかつく」
その言葉を言った瞬間に切りかかる。
その一撃は盾で弾かれる。
「その程度か」
「これは序の口、ここからが私の真骨頂」そう言うと武器に攻撃が当たりまくる。
蝶の様に舞うがの如く連撃が妖魔、四体の武器はそれぞれ棍棒と盾。
盾には一切、攻撃せず棍棒にだけ切り傷を与えまくる。その行動が三十分近く続く。
棍棒があと一歩で壊れそうになる所で止めた。
「これで終わりかなら俺たちの番だ」と言い襲い掛かる次の瞬間、結城陣八が太刀で妖魔四体を一体ずつ倒していく。
「あなたは誰なの」
「結城陣八だ、お前は」
「私はおりょうよ、助けてくれなくとも私だけでやれたわ」
「だろうな、妖魔狩りの女王蜂と言う異名がある位だからな」
「へぇ、あなた、私の異名を知っているのね」
「そりゃあ、雑魚は知らんだろうが、上位の妖魔だったら知っているだろうから用心に闘ってくるだろうよ」
「えぇ、そうね。それでもスタイルは変えないわ。変えなければならなくなった時には変えるわ」
「じゃあ、もう一つ位スタイルを考えたほうがいい」
「何で、そんな事あなたに言われなきゃいけないのよ」
「俺は、お前さんと共に戦えと言われているその時、名前と異名を聴いたんだ」
「そういえば、私もそんな事、言われたっけ。でも共闘しなさいとしか言われてないわ」
「共闘するからこその助言だ」
「助言ねぇ」と昔、戦闘スタイルで悩んでいる時、
蝶の様に舞い蜂の様に刺す。ヒットアンドアウェイ。攻撃したら避けるその繰り返しで良いんじゃないかと助言を受けていた。おりょう自身、助言を受ける事は嫌いではない。蝶の様に舞うだけの攻撃一辺倒で倒せる様になっているので一応二つの攻撃スタイルがある。
蜂の様に刺す攻撃スタイルも加えると攻撃して避けると言う戦い方があるので三パターンになり読まれづらくなり良いのかも知れない。と考えている。
「おりょう、俺の事は陣八と呼んで良いからな」
「えぇ、分かったわ」
「それじゃあ、水菊城に正面から行くか」
「自信がねぇのか」
「いえ、そう言う意味ではないわ」
「じゃあ行こうぜ、案外容易いかも知れねぇぞ」
水菊城外堀外部
「この外堀さえ何とかすれば城内に入れるのに」と妖魔が四対愚痴を言っている。
周りの雑魚妖魔を次々に倒していく。
「以外と簡単だな」
「えぇ」二人とも息一つ乱さず倒していく。
「さぁて、後はあの四対か」と残り一体の妖魔が四対に近付きその時おりょうの銃弾と陣八の苦無が脳天を貫く。
「旦那、お気を付け」
「うーん」四対の前に陣八、おりょうが立つ。
「妖魔狩りの剣神に妖魔狩りの嬢王蜂二人も揃って居るなんてな」
「名を聴いておこう」
「俺達は、東鬼、西鬼、南鬼、北鬼だ」
「ここで全員、俺達に倒される運命だ」
「ほう、俺たちも相当、侮られたな」
「ふん、行くぞ」そう言い陣八とおりょうが太刀を構える。
すると四対たちも禍々しい雰囲気の刀を構える。
構えた途端に二人と四対の動きが止まる。
頭の中で戦い双方が勝ちのイメージをしている。
読んで頂き有難うございました。
一応鬼武者をモチーフにしました。