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リバース チェンジ ワールド  作者: 白黒招き猫
第1章 異世界召喚編
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旅立ち

 今、俺の前には12体の使い魔+リーフが勢ぞろいしている。

ゲームでは揃えられなかった最強の布陣である。

使い魔たちはゲーム中となんら変わらぬ姿だが、主人のパワーアップによって数段強化されている。


「さて、まずは情報収集かな」


 この荒野『禁断の地』は一種の緩衝地帯となっている。

南の商業国家『ラザイン共和国』を北東の軍事国家『メルビル帝国』と北西の宗教国家『フラム聖教国』から隔離する形になっている。

その為、帝国と聖教国は小競り合いが多いが、共和国は巻き込まれる事が少ないらしい。


「当面のターゲットは帝国か」


 異世界召喚技術を持っているのは帝国で、現在も呼び出した異世界人『英雄』が活躍しているらしい。

一方で聖教国はこの世界の強者である『勇者』で対抗しているとか。

共和国は、なんとか異世界召喚技術を盗もうとしているらしいが。


 ちなみに聖教国の崇める『聖神』は白き神とは別物だ。

と、いうより存在しない。

初代法王を導いたとされる天使、聖教国に協力したらしい人間の神種。

これらのイメージを白き神に混ぜて作られた神だ。


 初代法王やその神種が泣くぞ……。

これだから宗教家の権力者って奴は。

信じる者は救われるってか。

詐欺じゃん。


 とはいえ、教義上「頼るべきは神であり、異世界召喚は邪法」と定めているので、俺とはぶつからないかもしれない。

邪魔したり非人道的な事してたら潰すけど。

神の代弁者とか言って、好き勝手やってそうなイメージなのは偏見だろうか。


「そういや、情報伝達は可能なんだっけな」


 リーフや使い魔たちとはテレパシーの様なもので繋がっている。

なら、バラけるのも有りだ。

そうだな、俺は北、帝国に向かうとして……


「ハウルは西に、リンクスは東に行ってくれ」


 西には森が広がっている。

聖獣と呼ばれる種族も生息しているらしい。

ちなみに魔力を持つ獣は魔獣と呼ばれ、歪みの影響を受けた獣は妖獣と呼ばれる。

そして魔獣の中で特に高い知能と強い力を持つ者は幻獣、その中でも穏やかで他種族に友好的な者を聖獣と呼ぶのだ。


 そして東は山岳地帯となっている。

この森と荒野と山岳が大陸を南北に分断しているわけだ。


「フェイは南だな。ベルクは……サイズがなぁ」


 ベルクには聖教国を見てきて欲しい。

だが、5mを超える巨大なグリフォンは目立ち過ぎる。

シミラは俺を隠蔽して欲しいしな。

どうするか……。


〈クアアア!〉


ポン


 とか思ってたら、ベルクが小鳥に化けてしまった。

便利だな、オイ。

カモフラージュ用の新能力ってわけか。

じゃ、ベルクは聖教国だな。


「よし、無理はするなよ。適当なとこで切り上げてくれ。頼んだぞ」


 去っていく4体を見送り、俺も帝国に向かう事にする。

とりあえずカリスとシミラを残し、送還することにした。

ゾロゾロ大人数で移動すると目立つからな。


 カリスに乗ってシミラのステルスを展開する。

これならまずバレないだろう。

快適な空の旅だ。

だが荒野を抜けて少しすると、帝国の調査部隊と思われる部隊を見掛けた。


「荒野の魔力が消失した事に気付いたのかな?」


 実はフィオの魔神化の際に放たれた魔力が原因なのだが、彼は全く気付いていなかった。

こうして中央大陸に聖魔の下僕が放たれた。

彼らがもたらすものは希望か、絶望か。

さて、誰から行きましょうかね。


森に向かったハウルにしようかな。

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[一言] いきなり説明なしかよ
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