第1章人物紹介②
・天狼 (聖獣)
中央大陸西部の森に生息する聖獣。穏やかな性格だが長老クラスは異世界からの英雄に匹敵する戦闘力を持つ。元々ヒューマンが暴走した時のストッパーとして創造された存在なので、特に帝国には批判的。
聖教国の人物紹介
・ウェイン(ヒューマン)
教国の国軍『天翼騎士団』の第2部隊長。魔法の才に欠けるが魔力そのものは高く、剣技においては教国最高と呼ばれている。また、魔道具との相性が良くスペック以上の性能を引き出せる。真面目な性格で人望も厚いが、上層部の派閥に属していないため疎ましく思う者もいる。悪魔との戦いにも参加し、生き残った経験を持つ。後に元帥に就任する。
・ゲオルグ(ヒューマン)
教国の司教の1人。帝国との戦いに従軍神官として参加する武闘派。権力には興味が無く、国を守る事を優先するため上層部との対立も多い。後に枢機卿に就任する。
・ミレニア(ヒューマン)
ゲオルグの弟子の司祭。魔法の才能はあるが政治には係わっていなかった。しかし、天狼捕縛作戦を機に政治闘争に巻き込まれていく。後に司教に就任する。
・ヨハン(ヒューマン)
教国の司教の1人。頭脳明晰で権力闘争に明け暮れる上層部に代わり政治を運営してきた。
しかし、あまりの腐敗ぶりに耐えられなくなってきた所で事件が起こる。後に法王に就任する。
・アニタ(ヒューマン)
司教の1人。聖職者を統括する通称『マザー』。温和な性格で聖職者と民のかけ橋の様な存在。
戦闘向けの魔法が得意なゲオルグに対し、癒しや豊穣などの加護に特化した魔法が得意。
後に枢機卿に就任する。
・ベイガー(ヒューマン)
司教の1人。勇者隊出身の武闘派で厳格な性格。内部監査機関『審問会』のトップで、主に聖職者の不正や犯罪を摘発するのが仕事。コネも賄賂も通じないので腐敗した上層部からは煙たがられている。
後に枢機卿に就任する。
・ヘレン(ヒューマン)
司教の1人。聖職者の魔法訓練の教官を務める女性。枢機卿の派閥だが、彼女が派閥入りを望んだわけではなく、司教に推薦してもらったから程度の認識である。枢機卿の方は彼女に有能な新人を青田刈りさせるつもりでいたが、あまり上手く行かなかった。
・リック(ヒューマン)
司教の1人。いわゆる外交官であり帝国や共和国との交渉を担当していた。しかし、帝国とは話が通じなくなっており頭を痛めていた。そのため交渉のテーブルに着かせるためには、こちらから帝国に一撃入れるのもありだと考えていた。
・A&B&C (ヒューマン)
ベイガーの部下で審問官。麻薬事件の調査中に被害者共々囚われてしまう。事件後ベイガーに代わり審問会を動かす幹部になる。隠蔽の仮面に黒い蛇を描き、悪人への容赦が無くなったと言われるようになる。なお、与えられた武器は審問会の象徴となり、当代で最も優秀な3人が所持する事になる。
・法王 (ヒューマン)
教国の最高指導者。とはいえ、権力のパワーバランスの関係での就任であり、3人の枢機卿と持っている権力に大差はない。政治家としても聖職者としても有能とは言えないが、謀略の才はあった。理不尽に家族を無くし『応えてくれないなら神など存在してもしなくても同じ』と考えるようになる。その、ある意味現実的な考え方は彼をトップの座に導くが、その座は彼に足元を見る事を忘れさせてしまった。
・キュロム (ヒューマン)
帝国との戦いで消耗し、再編された天翼騎士団第3部隊長。上層部に従順で腕も立つが、強引で高慢な性格。元は勇者隊に所属していたが素行の悪さは有名だった。しかし、逆にそこが法王の目に止まり、数々の裏の仕事をこなし信用を得た。一般兵時代、魔法無しで自分を叩き伏せたウェインをなんとか陥れようと考えていた
・フラム (神人)
かつて、中央大陸北西部の農村に生を受けたヒューマンの神種。生まれつきの強大な力に迷っていたが、天使の教導を受け、その力を弱者の為に使う事を心に決める。彼が守護や癒しの魔法に優れていたことから、教国の聖職者もそれらの魔法を中心に教えられる。コミュニティーが国としての形を成し、志願兵達が騎士団となっても戦場で民を守り続けた。子を残す事無くヒューマンとしては長い150歳の生涯を終えるが、死後は聖人、救世主と崇められ神格化された。
次から第2章です。
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