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エピローグ
エピローグ
その冬。
グンナール・ノトラ・エングバリは静かに息を引き取った。
享年八十歳。
だが王国は揺るがなかった。
英雄が死んでも、
夜烏部隊は動く。
地下国会は議論する。
否定議会は反対する。
農民は耕す。
職人は作る。
商人は運ぶ。
新聞は伝える。
数百年後。
歴史家たちは評価した。
グンナール王が残した最大の遺産は、
運河でもない。
軍隊でもない。
宮殿でもない。
「自分がいなくても動き続ける国家構造」
であった。
そして王の墓には短い言葉だけが刻まれている。
蛇を知れ。
だが蛇になるな。
仕組みを作れ。
英雄になるな。
その言葉は、長い年月を経てもエングバリ王国の統治理念として受け継がれていくのだった。




