―第0️⃣1️⃣8️⃣話― 【母の日】結婚24年。妻の『ワンホール食べたい』の夢を叶え続ける、父の奮闘記。
今年も、この日がやってまいりました。
「母の日」。
世のお母さんたちが主役になるこの日。
わが家では、朝からちょっとした奇跡が起きていました。
なんと、高校生の息子と中学生の娘が、
「お父さん、これ。二人でお金を出し合って買ったんだ」
と、ディズニー柄の可愛らしい水筒を妻にプレゼントしていたのです。
反抗期の入り口にいる(ような気がする)息子と、夢を追う娘。
二人が相談して、自分たちのお小遣いからプレゼントを選んだ……。
その事実だけで、父は朝から目頭が熱くなってしまいました。(まだ午前中なのに!)
――――――
さて、子供たちがそんな素敵な演出をしてくれたとなると、私(父)も負けてはいられません。
私の役割は、「料理で妻の心と体を労う」こと。
そして、これも毎年の「お約束」であり、わが家の「聖なる儀式」。
妻からのリクエストは、「ケーキが食べたい」です。
もちろん、人気のスイーツ屋さんで買ってくるのも素敵な選択肢です。
でも、妻の願いは違います。
「ワンホール、丸ごと食べたい!」
「なんなら、誰にも分けずに独り占めしたい!」
……了解しました。その夢、私が叶えましょう。
――――――
結婚して24年。ケーキを作り始めて20年以上。
レシピはもう、私の頭の中に完璧に刻み込まれています。
午前中、私はひとりキッチンに立ち、「MEKO'Sキッチン」として腕を振るいました。
【ステップ1:メレンゲの魔法】
まずは、卵白と砂糖でメレンゲ作り。
このメレンゲが、ケーキの命です。
スタンドミキサーの音を聞きながら、泡の硬さは長年作っているので、雰囲気だけで分かります。
ツノがピンと立ち、かつシルクのような光沢が出る……この絶妙なタイミングを逃しません。
【ステップ2:米粉の優しさ】
そこに、卵黄と米粉を混ぜ込みます。
小麦粉ではなく、あえて米粉を使うのが「メコ流」。
しっとりとしていながら、口の中でスッと消えるような、
「一家言」ある妻も納得の、究極の「ふわふわ食感」が生まれるのです。
【ステップ3:フルーツの宴】
焼き上がったスポンジを冷ましている間に、フルーツの準備。
今回は、妻の好みを踏まえて、豪華に2台のケーキを作成しました。
1台目:完熟メロンとルビーキウイの「フルーツ・フェスティバル」
メロンの甘みとキウイの爽やかな酸味が、生クリームと最高のハーモニーを奏でます。
2台目:王道の「いちご・オンリー・ショートケーキ」
いちごの赤と生クリームの白。このコントラストは、いつ見ても心が躍ります。
――――――
少し早めのおやつタイムに、2台のケーキが食卓に並びました。
妻はケーキを見るなり、
「きゃー!すごい!本当にワンホールずつ!」
と、子供のような歓声を上げ、スマートフォンで何枚も写真を撮っていました。
その横で、子供たちもニコニコと笑顔。
妻は宣言通り、まずはフルーツケーキを一切れ大きくカット。
「……美味しい!やっぱりお父さんのケーキが一番!」
その一言を聞けただけで、午前中の疲れも吹き飛びます。
子供たちも「いちご、超うまい!」と頬張っていて、
夫として、そして父としての面目躍如。最高の母の日となりました!
――――――
……と、ここまで幸せな空気をお伝えしてきましたが。
実は、これが私の「日常」なのです(笑)。
今回は「母の日」のエピソードとしてお話ししましたが、わが家では、子供たちの誕生日、盆暮れ正月、妻の誕生日、クリスマス、バレンタイン……。
事あるごとに、私はケーキを焼かされております。
そうです。わが家において、ケーキは季節ごとの「イベント」であり、
私は「イベントごとに、必ずケーキを作らされる存在(専属パティシエ)」なのです。
「お父さん、次はいつ?」
「娘ちゃんの誕生日が6月にあるわよ。あ、その2週間後は、お父さんの誕生日ね」
「来月は2回ね、楽しみ!」
……と、妻と娘から、早くも来月の「発注」が入りました。
もちろん、私の誕生日ケーキも、自分で焼きます。
皆様も、素敵な母の日を過ごされましたでしょうか。
私は明日から、来月の「ケーキ祭り」に向けて、新しいフルーツの組み合わせでも研究しようと思います!




