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翡翠さん?

よいしょっとぉ。


取り出したのは飼い葉桶。 これをね、ちょっと側面に穴を開けて


平らにならした雪の上に置いて、雪を押えながら盛って行けば・・・


簡単かまくらもどきの出来上がり!翁や手の平ーズに丁度いいサイズ感。


火鉢があればよかったんだけど、後で代用品を探そう。


ルシェは器用に枝を組み合わせてブランコや滑り台を作っていた。


勿論全部ミニサイズ。


ディーバとクレハは蔓を使ってハンモックシェアを作り上げている。


これまた器用だね?


私?私だってミニかまくら3つ作り上げたわよ。


これから自分用のかまくらも作るし!!


ザックザック ペタペタ ぽんぽん ザックザック


ん~っ、時々腰を伸ばすけど・・・結構キツイね。


「積み上げればいいのか?」


「うんうん、時々ジョウロで水撒いて固めながらね」


「わかった」


ルシェが手伝ってくれるみたい。


この数日でルシェの不器用な会話にも慣れてきた。


気が利いて優しいのだから、もう少し会話がなんとかなればモテそうなのにね。


なんて事を考えながら作業したのが駄目だったのかもしれない。


よっ、と雪を積み上げようとして グキッって言ったのよ腰が・・・


わぁ・・・マジで?・・・ どうしよう、中途半端な姿勢から動けない。


落ち着け私。こうゆう時は・・・ゆっくりと、ゆ~っくりと姿勢を動かして。


・・・


あのね、翡翠さん? 何故今に限って外に居て乗ってくるかな?


いや ふぁ~って欠伸してる場合じゃなくてね?


私 今 腰がね?・・・


いやだから フミフミしてる場合じゃなくてね?・・・


クルンと丸まる場合でもなくてね? 降りてくれないかな?


『 足冷たいから嫌ニャ 』


そりゃそうでしょうよ、じゃぁなんで外に出て来たのかな?


『 ぐきって音が聞こえたから見にきたニャ 』


うん、そのグキッは私の腰が発した音でね?・・・


解るかな? この体勢から動けないのよ・・・


『 主の腰がグキッ? ここニャ? 』


うあぁぁぁ・・・ 押すな押すな押さないで!


『 仕方ないニャ 温めたら良くなるニャ 』  クルン


いやいやいや、そうじゃなくて。


温めるならベットに横になってからお願いしたく・・・


「楽しそうだな?」


ルシェ! 遊んでるんじゃないのよ。助けて!


「腰がね? グキッとね?・・・ 動けないのよ・・・」


「なるほど」


少し我慢しろと言ってルシェは私を抱えあげた。米俵みたいに・・・。


確かにね? 横抱きとかは体勢的にきついよ。動かせないから。


だからって米俵担ぐみたいに肩で抱えるとか・・・まぁいいか。


それにしても・・・


軽々と抱えれちゃうんだ。私そんなに軽くないと思うんだけど。


「落とさないから心配するな」


いや心配はしてないけどさ。


「ごめんね、重たいでしょ?」


「重くない、ロゼはもう少し肉があってもいい」


肉があってもいいって・・・言い方ってものがね?


まぁやせろよりはいいか・・・


ベットに辿り着いてゆっくりと卸してもらい、横になった。


「明日にはマシになると思うから。

 夕飯はお鍋にスープがあるから温め直して食べてね」


「心配するな、ゆっくり寝ておけ」


「うん、ごめんね。ありがとう」


情けない・・・ まさがギックリ腰やるなんて。気を付けてやるべきだったぁ。

読んで下さりありがとうございます。

ロゼ&翡翠のやり取りは 実体験です(苦笑)

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