雪掻き
冬からの手の平ーズは
マルス(ラッコ)ヴィー(カワウソ)タマモ(キツネ)となっております。
自分達が通る部分だけ・・・と言っても結構な量になるよね。
体を動かしているから寒くはないけど腰と腿が痛くなるよねぇ。
ルシェは手慣れたものでわっさわっさとやってくれてる。
ディヴァとクレハも玄関前や窓周辺の雪を溶かしてくれてる。
翁はナディ(牛)に乗ってソリで雪の運搬を
手の平ーズは・・・遭難してた。庭で遭難・・・まぁ深いしね?
手の平ーズを救出して家の中へ。君達は中で待ってなさいね?
と、なんとか午前中で雪掻きはなんとかなったんだけど。
ランチ後の今 目の前にはTHE雪の女王みたいな方と雪の妖精が土下座している。
この世界にも土下座ってあるんだ・・・
『 非常に申し訳ありませぬ。
少しばかり目を離した隙にこの様な事態になってしまい・・・ 』
『 ごめんなさい・・・ 』
ディーヴァの説明によれば このTHE雪の女王みたいな方は冬の精霊で
この妖精の母親的存在だそう。
「これからは気を付けてね?嬉しいのは解るよ?
でもね、こんなに大雪だと皆家から出られなくなっちゃうから」
『 うん・・・ 』
すっかりしょげちゃっている。
『 だから申したであろう、其方はまだ経験不足故独り立ちは無理じゃと 』
『 だって・・・ 』
『 だって ではないのじゃ。
吾が止めねば愛し子の雪像が出来上がったやもしれぬぞや 』
それはごめんこうむりたいかも・・・考えただけでも寒い。
「雪像にはなりたくないかなぁ」
『 ごめんなさい、今度から気を付ける・・・ 』
「うん、気を付けてね?
遊びに来る時はちゃんと冬の精霊の許可を貰ってきてね?」
『 来ていいの? 』
「約束守れるかな?」
『 うん、ちゃんと許可貰ってくる! 』
と喜びのあまり一瞬吹雪いたのは気のせいじゃないはず・・・
コーンッと透き通った音が響いた。何の音だろう?
あ・・・ 妖精でもたんこぶって出来るんだぁ・・・
後日また来ると言って冬の精霊と雪の妖精は帰っていったのだけれども。
せっかく雪掻きしたのに・・・また積もってるよね、10㎝くらいだけど。
仕方が無い、ささっとやっちゃいますかぁ。
結局この日は雪掻きで終わったのであった、疲れたぁ~。
読んで下さりありがとうございます。