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猫あるあると雪国あるある

目を開けるとそこは一面・・・


毛しかなかった・・・


うっ・・ぷふっ・・・ 口に毛が・・・鼻に毛が・・・


もぉ誰よこれ・・・ ちょ・・・お尻じゃん!


グイグイしないの、動かないの!! 誰よもぉ!


うなぁー


翡翠かぁ、降りてくれるかな?


猫あるあるかもしれないけどさ、毎回なぜお尻をこっちに向けて乗るかな?


もう少し爽快な朝を迎えたいんだけど?


と少し不満に思いつつベットから降り身支度を整える。



リビングのオーブンストーブの火は毎朝クレハが入れておいてくれる。


クレハのお陰で目覚める頃には部屋が暖かくなっている。


これは寒さが苦手な私にとって凄くありがたい。


向こうでも寒さ厳しい場所に居たんだけど、寒さは慣れるもんでもないよね。


いや?少しは慣れるかも?・・・


マイナス16℃まで気温が下がった事が有った。


あの時は水道凍結対策がまったく役に立たなくてえらい目にあったっけ。


その後通常のマイナス2℃まで戻った時に温かいなんて思ったもんね・・・


さすがにここはマイナス16℃とかは無いと思いたい・・・



お茶を飲んで体を温めつつ朝食の準備をしているとルシェが起きて来た。


「おはようルシェ」


「ああ、おはよう」


「もうすぐパンも焼きあがるから座って待ってて」


「わかった」


 ガタッ ドテッ


ルシェ・・・まだ寝ぼけてる? 椅子に座り損ねて腰を打ったみたい。


ディーヴァに支え・・・抱えられて座らされているね、ちょっと子供っぽい。


可愛いと思ったけど年頃の青年には言えないよねぇ。


ルシェを座らせた後ディーヴァもクレハも座ってるし。


手の平ーズにナディも座ってる。毎度の事で見慣れては着たけども。


おかしいな?精霊って特に食事の必要はなかったのでは?


『 気にするでない 』


『誰かが食事は心の栄養にもなると言っておったしな 』


『 皆で一緒 ふふふ 僕楽しい 』


なるほど?


確かに何かの本で読んだような気がしなくもないけど・・・


まぁ食卓が賑やかなのはいい事だし、美味しそうに食べてくれるからいいかな。


焼きあがったパンと温め直したシチューをデーブルに運び朝食を摂る。


午前中は軽く雪掻きかなぁ。今日は雪が降っていないから1回やればよさそう。


雪が降ってるとね・・・


一通り雪掻きが終わって振り返るとね?


すでに積もっていてエンドレス雪掻きになるのよ、雪国あるあるだと思うけども。


だからと言ってやらなかったら悲惨な事になるしね?


たぶんこっちではそんな事にはならないと信じたい・・・



「そう言えば今年の積雪量はいつもと違うんだよね?」


『 んむ、いつもはこのように早く積もらぬし量ももっと少ない 』


「なんで今年はこうなったんだろう?」


『 あー、それなんだがな・・・ 』


ん?ディーヴァは何か知っているのかな?


『 久方ぶりに愛し子が現れたというので雪の妖精がはしゃぎすぎたようだ 』


なるほど? 嬉しくなってはしゃいじゃったのか・・・ そっかそっか。


喜んでくれるのはいいけども、はしゃがないでいただきたい・・・


『 この季節は他の妖精も眠りに就く事が多い故

  愛し子であるロゼと話せる事がよほど嬉しかったのであろうな 』


『 雪が多いと話暇もなくなるがよいのかと言い聞かせておいた。

  今後は平年通りになるであろう 』


確かにね?一日中雪掻きに追われて夜は寝るだけになるかも?


でも 冬の間1人ってのは確かに寂しいよね。


久々に話し相手が現れたら・・・ テンション上がるのも解る気がする。


んじゃさっさと雪掻き終わらせて、その妖精とお話しますかね!

読んで下さりありがとうございます。

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