モフモフはモフモフ
なんと、ルシェの部屋は私の部屋の真隣に出来ていた。
すっごく解りやすいよね?何故今まで気付かなかったのよ私。
ルシェの荷解きはもう終わったみたいで持ってきたのは着替えと数冊の本くらい?
「随分と荷物少ないのね」
「そうでもない。ロゼが港町に言ってる間に運び込んだ物もある」
なるほど、手際がよいね? って留守中になの?! えぇ・・・
そう言われてみれば
確かにリビングのクローゼットに見慣れないコートとかあった気がする。
その時点で気が付こうよ私・・・
『 主 残念な子 』
『 まぁ主だしニャ? 』
そこはフォローしてよぉ・・・
「と言う訳でロゼ。 改めてこれから宜しく」
「あ、うん。宜しくね」
いつも通りの笑顔だけど変に意識してるの私だけ?
あ、ルシェの頬もちょっと赤い気がする。
『 んむ、ゆるりと過ごすがよい 』
『 楽しくなりそうだな 』
ん?なんでディーヴァとクレハも返事をしてるのかな?
まさか・・・
『 当然一緒に過ごすが? 』
『 ロゼと一緒に居るが? 』
なるほど? 当然なんだ・・・ハハハ・・・
まぁいいけどさ、ちゃんとベットは別々にしてよね?
『『・・・』』
なんですかねその沈黙は? 駄目だよ?
『 子狐か子犬の姿ではいかがか・・・』
『 我は子猫の姿にでも・・・ 』
うっ・・・それは魅力的だけどもっ。
ルシェだって居るのよ?手の平ーズや虎徹に翡翠だって居るし。ナディも居る。
『 駄目であろうか? 』
『 駄目か? 』
「いいんじゃないか?子犬や子猫の姿だろ?」
ちょ・・・ルシェ?! 良くないでしょ? 止めようよ。
って、待って。まさかルシェまで聞こえるようになったの?
「そちらの精霊王の加護をラファが貰ったと聞いて、
こちらの精霊王が俺にも加護を下さったんだ」
『 左様 』
そ、そっかぁ。確かにラファだけってもの平等じゃないものね。
あれ?でもバルドさんやアルテイシアさんやディアは?
『 彼の者達はロゼの連れ合いにはならぬであろう? 』
ちょ!クレハ?! なんてこと言うのよ!
ルシェはあの話の流れ何も知らないでしょ?!
「ラファイエから聞いて知っている」
知ってるのぉ?! 何話してんのよラファ。
「急ぐ必要は無い。時間はあるのだからな」
いやそうなんだけども・・・
『 主 まんざらでもないくせに 』
『 好きなら好きでいいのニャ 』
お黙り!! まさか虎徹達の声まで聞こえてたりは・・・
『 それはないニャ 』
よかった、取り敢えずはほっとした。
あ、話を元にもどさないと・・・
「夜は冷え込みが厳しいからな。湯たんぽ代わりになって温かいだろ?」
「あー、そういう事ね。確かに温かいかも。
でもそれなら私は虎徹や翡翠でいいと思うんだけど。今までも一緒に寝てたし」
「虎徹と翡翠は俺と一緒に寝る事になった」
「えぇぇ?!いつそうなったの?!」
『 主が居ない時 一緒に寝た事もあるニャ 』
『 僕 ルーシエも好き 一緒寝るー 』
マジかぁ。聞いてないよ?翡翠、お母さんは聞いてないよぉー?
しれーっと視線反らさないでよ!
「ロゼが思うよりも冬場のベットは冷えるぞ?」
「じゃぁ私が虎徹と翡翠でルシェがディーバとクレハでもいいじゃない。」
『『「 男3人が密着は嫌だ! 」』』
ブハッ 確かにそうかもしれないけどさ・・・ 虎徹も翡翠も雄なんだけど?
「虎徹と翡翠はモフモフで可愛いから良いのだ」
「ディーヴァもクレハもモフモフになるって言ってるじゃない」
「元々モフモフなのと変化でなのとは違う・・・気がする」
なにが違うのかはよく解らないんだけども。
モフモフはモフモフじゃないかと思うのだけども。
ルシェの中で譲れない何かがあるのだろうか?
それなら仕方がないかな。 仕方が・・・ないの?
ラファと言いルシェと言い すっかりディーヴァやクレハと仲良くなっちゃってさ。
なんだろう、このモヤッと感。
まぁいいや。
ディーヴァもクレハもモフモフ姿以外でベットに入ったら窓から外にぽいってするからね!
『『 お・・・おぅ 』』
読んで下さりありがとうございます。