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喜ぶディーヴァ

遠くに見慣れた風景が見えた。


帰ってきたー!たった1週間なのにすごく懐かしい気がする。


私にとってここが帰る場所なのだと今更ながらに実感するよね。


バルドさんやアルテイシアさんにお土産を渡して


少しゆっくりするハズだったんだけど


「今年の冬は少し早いかもしれない、数日の間に雪が降りそうだ」


と言われたので急いで戻る。


バルドさんに聞きたい事もあったんだけど、それはまた後日に・・・




「ただいまー!」


『『『『 おかえり! 』』』』


手の平ーズとナディが駆け寄って抱き着く。


『 僕 いいこ 待ってた 』


『 ちゃんとお掃除もしたよ。 薪も集めたよ 』


『 たよっ! 』


うんうん、ありがとね。お土産ちゃんと買ってきたからね。


あれ?翡翠は?と思ったら


やっと戻ったの?ふーん みたいな顔をしてソファから降りてこない。


このツンデレさんめ!甘えたいくせにぃ。


頭をなでようとしたら猫パンチをくらった。拗ねてるなこれ。


『 お帰りロゼ。息災でなにより 』


「うんただいま。ディーヴァも元気にしてた?」


『 うむ。見ての通りだ 』


元気そうでよかった。というか相変わらずだね?


その手はなにかな? 両手を大きく広げてニコニコしてるけど。


何故首をかしげているのかな?


もしかしてそこに飛び込んで来いと?・・・


無理無理、それじゃなくてもクレハの話のせいで変に意識してしまうのに。


「あ、そうだ。」


見なかった事にして荷物をガサゴソ漁った。しょげちゃったちディーヴァ。


あったあった。はい、これでご機嫌直して?


「ディーヴァにお土産。」


『 土産? 我に? 』


「そうだよ。約束したでしょ?」


白い珊瑚で出来たアンクレット。似合うと思い買っておいたのよね。


ディーヴァは嬉しそうな笑みで右足に着けて


『 どうだろうか?似合うであろうか? 』


うんうんやっぱり似合ってる。よかった。


こらこら 嬉しいのは解るけどクレハに自慢しないのっ。(苦笑)


『 ロゼ 我も欲しい 』


クレハは一緒に旅行行ったんだし我慢して?


『 ロゼからの贈り物・・・ 』


いやそれお土産だから。


でも贈り物かぁ・・・そう言えば冬にはクリスマスがあるよね。


この世界には・・・ないよねぇさすがに。


『 クリスマスとは? 』


えーっと・・・ 神様の誕生日を祝う?・・・


さてこれはどう説明しよう。


宗教的な話をしても解らないだろうし。聖人って言ってもなぁ・・・。


「平和な暮らしや健康を願って導いてくれる人が現れた事を祝い感謝するイベント?

 解り易くこっちの世界風に言えば精霊達に感謝をしましょうってイベントかな。」


『 精霊祭のようなものか 』


精霊祭?


『 一年の終わりに精霊へ感謝を伝える日があるのだ、それが精霊祭 』


『 家族で食卓を囲み自然の恵みと家族の健康に感謝をする

  そして玄関に精霊達での贈り物を置いておくのが習わしになっておる 』


なるほど、それなら似たような物かもだね。


じゃぁクリスマスと精霊祭 一緒にやっちゃえばいいんじゃないかな?


どうせ冬はやれることも少ないんだし。クリスマスツリーやリースも飾ってさ。


『 ふむ、それはよい案だな。なにやら楽しそうだ 』


『 だがその前に 冬支度の仕上げをせねばな 』


そうだ、そうだった!


今年は早めに雪が降りそうだってバルドさんも言ってたし。


明日は何か足りない物はないかとかの最終チェックだね。


あ、ボブさんとテオくんの所にお土産も持っていっとかなきゃ。


取り敢えず・・・今日はゆっくり疲れを取ろう~。



と思ったのにベットは超満員御礼状態だったよねぇ・・・ハァ。

読んで下さりありがとうございます。

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