釣りの雰囲気を楽しもう
翌日女の子は元気を取り戻し停泊中の船へと戻って行った。
母親に何度もお礼を言われて照れ臭かったけど。
あの親子の今後の旅が楽しい物でありますように。
そして私達はと言うと、のんびりと釣りをしていた。
疑似餌でよかったと思う。生餌だったら間違いなく悲鳴を上げていたよ。
え?釣り方知ってるのかって?・・・知ってる訳がない。ハハハ
なんとかなるでしょ?みたいな・・・ね。
雰囲気だけでも楽しめれないいのよ!て思ってたのに・・・
「やった!また釣れた!」
ラファが大量に釣りあげている! しかも烏賊!!
烏賊ってそんなに大量に釣れるもんだっけ?・・・
あっけにとられてたら私の竿をしなった。キタコレ!人生初のあたりだ!
おぉぉぉ?結構抵抗するね? ギチギチギチ グイグイッ
ザバッと海面から姿を現したのは・・・
「「『 くらげ? 』」」
くらげって・・・釣ったというよりは引っかかった?・・・
まぁ・・・長靴釣るよりはいいって事で・・・はぃ、海へお帰り・・・
『 ロゼは珍しい物をひっかけたな 』
隙でひっかけた訳じゃないけどねっ! クレハだってまだ釣れてないじゃない。
『 連れてないのではない、釣らぬようにしておるのだ 』
えー・・・その割には必死よね?
『 主 主 僕も釣れた! 』
虎徹どうやって・・・あぁシッポで釣ったの。
えぇぇぇ・・・漫画じゃあるまいしシッポで釣れるのぉぉぉ?!
見れば虎徹のシッポにパクリとハリセンボンが食い付いていた。
うわぁぁぁ、虎徹フンフンしない、咥えようとしない!怪我するよ!
なんとか海に戻したけど虎徹は不満そうだ。
だってあれは食べれないし、トゲトゲだからね?諦めて。
結局夕方まで釣りをしたものの、釣れたのはラファだけだった。
量が多すぎるので定食屋に持って行くことにした。
「ぬぁっ こりゃまた大量っすね」
だよねぇ・・・。てことでどうぞ!と半分押し付けた。
残りは一夜干しとかそのまま冷凍保存とか(クレハ任せ)
あ、鮮度がいいから塩辛つくってみようかな。そんな事を考えて宿に戻る。
宿屋のおばあちゃんにも烏賊をお裾分け、喜んで貰えてよかった。
明後日にはもう帰るので、明日はゆっくりお土産選びかな。
読んで下さりありがとうございます