抱き枕
湯上りの2人は・・・破壊力抜群で艶っぽかった。
まだまだ少年だと思っていたラファは普段から鍛えているのか意外と筋肉質だった。
クレハはもう言わずとも・・・て感じ。目福目福・・・ってそうじゃない。
ちゃんと服着てから出て来てよね!
そんなバスタオル腰に巻いただけとか目のやり場に困るじゃない。
『 遠慮せずとも見ればよいではないか 』
ほれほれとクレハはポージングしてるし・・・何処で覚えたのよ。
「僕も平気だよ。鍛えてるしロゼのも見てるし」
ちょ、今それ言わなくてもいいからっ!
『 む? 聞き捨てならぬな。 何時何処で何を見たと申すか 』
いやそこ突っ込まなくていいから聞き流して・・・
と2人がじゃれ始め・・・パラリとクレハのバスタオルが床に落ちた。
ぅわぁぁぁっ
クレハの引き締まったお尻が丸見えに・・・正面じゃなくて良かったけども!
そうじゃないのよそうじゃ!
「さっさと服着なさーいっ!」
スパコーンッ!
何処かからか現れた片手桶がクレハに飛んで行った。
「僕だって成人する頃にはもう少し引き締まったお尻にっ!」
いやいや張り合わなくていいから、張り合う場所違うと思うから!
うん、もぅ放っといて私もお風呂に入ってこよう・・・。
そしてお風呂から出てくれば・・・
すでに横たわってベットをぽんぽんっと叩いて誘導するクレハ。
あ、うん。ラファも同じようにやってるね。
これは何?私に真ん中で寝ろと?・・・何故そうなったのよ。
『 男を抱きしめて寝てもな? 』
いや抱きしめなければよいのではないかな?
「さっきクレハと相談したんだ」
へぇー、なるほど?それで一緒にお風呂へ?
ん?・・・クレハの声聞こえる様になったの?!
『 会話が出来ねば不便なのでな 』
確かにそうかもだけど、じゃぁラファも愛し子って事?
「ううん、僕はクレハとディーヴァの声しか解らないみたいだよ」
ディーヴァの声も聞こえるようになったの?!いつのまに!
『 我と兄上は兄弟故にどちらかの加護があれば双方の声は届くぞ 』
なるほど、便利だねぇ。便利なのかな?まぁいいや。
『 さ、はよう寝るぞ 』
・・・ やっぱり私が真ん中なのね・・・
クレハ変なとこ触らないでよ?
『 変なところとは? 』
ぐっ・・・解って言ってるでしょ・・・
ああそう、いいわよそれなら。 ラファの方に向いて寝るから!!
『 待てロゼ。それはないだろう。悪かった。私が悪かったから。
寂しいではないかっ!折角の添い寝なのだぞ、ロゼ・・・ 』
ふふん。困らせるクレハが悪いんだからね!
「クレハそう言うのはね、思っても口にしたら駄目なんだよ?」
そうそう、ラファの方が大人じゃないよ。見習ってクレハ。
『 ロゼ。機嫌を直してくれぬか。ロゼ・・・』 ショボン
って反省したのかと思ったら
朝起きたらしっかり背中から抱き着かれてたわよっ!
まぁ私もしっかりラファを抱きしめちゃってたんだけども・・・。
あれよあれ、普段テディベアや虎徹を抱き枕にして寝てるから・・・
「僕抱き枕でもいいや」えへっ
うっ、そういう可愛い事いわないでっ!
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