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クエ?!

漁港についてみれば あ、あの定食屋の店主さんも居る。


どれどれ 珍しい魚ってなんだろう。


なんだあの魚は。食えるのか?  皆ざわついてるね。


人が気から覗いてみれば・・・


ぶっ


クエ! 


私が知ってるクエより()()()大きいけどクエじゃん。


たぶん食べれるよね?これも。かなり大きいけども。


『食べれるよ。美味しいよ。』


うんうん、そうだよね。刺身か鍋だよね。


って、ん? 今の声は・・・居た!豆狸!!


『 久しぶり愛し子。 店主に教えてあげて。 

  美味しいんだからさっさと買いやがれ! って 』ニッコリ


ちょ・・・買いやがれって、それ私に言わせる気?やだよ!


まぁ買った方が良いとは伝えるけども。


人混みを掻き分けて店主さんに近づき声を掛けてみる。


「お久しぶりです店主さん」


「ぬあぉっ! 驚いたぁ。あれ先日のお嬢さんじゃないっすか。

 お嬢さんもこの魚見に来たんすか?」


「どうなんです。さっき教えて貰って。それでですね」


「まさか・・・お嬢さんこの魚知ってたりするんすかね?」


「よく解りましたね、知ってます。美味しいんですよぉ。

 クエと言う名前の白身魚で 程よく脂ものっているので刺身か鍋がお勧めですね」


「「「「おぉーー」」」」


店主さんの周りに居た人達までどよめいてしまった・・・。


「この豆・・・んんっ、精霊さんが勝った方がいいと言ってますよ」(コッソリ)


と囁くと店主さんは早速交渉に行っったようだ。


少しして店主さんが戻って来て交渉成立だと笑った。


やったね、これで夕飯は決定だね。クエが食べれるー!!


「ラファ、クエだよクエ!高級魚だよー!」


「ロゼがそんなに喜んでるって事は美味しいんだよね?楽しみだね!」


勿論店主さんに予約を忘れずにお願いしてある、抜かりはないわよっ!



ちょっと疲れたので場所を移動して灯台近くの公園に来ている。


見事に広がる水平線、夕暮れ時になれば綺麗なんだろうなぁ。


「はい、ロゼ」


ラファが飲み物を買ってきて手渡してくれる。


「ありがとう」


二人でベンチに腰掛け海を眺めていると精霊や妖精がチラホラと集まって来た。


バックに入れてあったクッキーをテーブルに広げて話しかけてみる。


勿論心の中で。だって周囲には他の人も居るからね。


すると精霊達は食べながら色々と話を聞かせてくれる。


この町の人は皆働き者で明るくて元気なんだとか。


逃げ出したタコを捕まえようとして墨を掛けられたとか。


毎日お花に水をあげてくれるんだとか。


言葉は伝わらなくてもお菓子や果物をくれるとか。


凄く嬉しそうに話してくれるから私まで嬉しくなっちゃう。


うん、この町の人達は精霊や妖精と上手く共存してるみたいだった。


どの精霊も皆いい笑顔だもんね。見ているこっちまで嬉しくなっちゃう。


精霊から聞いた話をラファにも話してあげたらやっぱりラファも嬉しそうだった。


クレハもお菓子を食べながら嬉しそうにニコニコしていた。


虎徹とタマモは・・・寝てたよ、ぐっすりと。


気が付けばすっかり夕方になっていた。


折角だから夕暮れの港も少し眺めてトマスさんのお店に移動する事にした。


精霊達はまたねと手を振りながらそれぞれの場所に帰って行った。



ぐぅぅぅ ぐきゅぅぅぅ


私じゃないわよ?今回は私じゃないからね!違うからね?!


『 ごめん、僕・・・ 』


虎徹だった。


「お腹空いたね、ロゼ」


「うん、お腹空いたね。お店に行こうか」


「そうしよう。虎徹もかなりお腹減ったみたいだし」


ワクワクとクエを楽しみにお店に向かった。


驚愕の出来事が待ってるとも知らずに・・・(苦笑)


読んで下さりありがとうございます

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