冬支度をしよう。
やっといつものワチャワチャに戻れました(;'∀')
ディーヴァの説明によると翁は盆栽紅葉、元老木紅葉に宿る精霊だそうで
翁 が名前として定着してしまったらしい。
なんかごめん、まさかそれが名前になるとは思わなかったのよ。
だって翁って総称じゃないよ。言い回しは古いけども。
まぁ今更変更は不可能らしいし、本人も大層気に入っているようなので
結果オーライって事で・・・
「翁、あのね。今後は勝手に夢を覗いたりしないでね?
ましてやそれ叶えたりしないでね?」
だってねぇ・・・変な夢とか覗かれても・・・
『 そうは言ってもだな? 』
『 あのようにハッキリした寝言を叫ばれるとな? 』
『 気になるでしゅ 』
まさかの私の寝言が発端だったぁぁぁ、ひぃぃぃぃ。
と、まぁ気持ちも切り替えて この国の秋は短く3週間しかないと言う。
ならば急いで冬支度しなきゃね。
魔道具のキッチンストーブもあるけど
普通の暖炉もあるから薪の準備もしなきゃだし。
秋の味覚の収穫や保存食も準備しておきたい。
庭木に冬囲いもしなきゃだし、畑にお礼肥もしなきゃ。
あれ、何気に忙しいかも?
『『 手伝うから大丈夫だよ 』』
妖精達に手の平ーズがそう言ってくれる。うん、ありがとう。
とは言え初めての冬になる訳だし、どのくらい冷え込んで雪が積もるんだろう?
『 冬の期間は6ヵ月、その内4ヵ月は雪に覆われる 』
なるほど・・・北海道をイメージすればいいのかな?
え?6か月分の薪ってどのくらい?・・・ちょっと眩暈がしそうなんだけど。
『 薪はいざとなればマルスやナディが集める 』
『 うんうん 任せて 』
『 僕 冬 平気 』
そっかそっか、さすがは精霊って事かな?
じゃぁ足りなくなったらお願いしよう。出来るだけ自分で集めるけども。
『 ロゼ お願いがあるんだけど 』
ん?何だろうポチくん。
『 僕魔蜂だから冬苦手。冬の間だけ家の中入ってもいい? 』
確かに蜂は寒さに弱かった気がする。 うんうん、いいよいいよ。
ポチくんの冬用の部屋も用意しようねぇ。 タマちゃんは大丈夫なのかな?
『 タマは暖かい国に渡りするから大丈夫~。また夏に会いましょ 』
渡り鳥ならぬ渡り蜻蛉・・・。気を付けて行って来てね~!!
フラウは大丈夫なんだろうか?花の精霊よね?
『 私はアルテイシアの温室に帰るから大丈夫よ 』
確かにアルテイシアさんの温室なら安心だね。フラウとも春まではお別れかな。
『 大丈夫よ。ルーシエ達がここに来る時付いてくるから♪ 』
そっか、じゃぁ寂しくないね。でも冷えないように気を付けてね。
よし折角手伝ってくれると言うなら、分担しようかぁ。
あみだくじ? ジャンケン? え?ジャンケンやってみたいの?
と説明をしてジャンケン勝負した結果
キノコ狩り担当 マルス ヴィー
木の実担当 ポチ フラウ ディーヴァ
薪や焚き付け担当 ナディ クレハ
庭の冬支度担当 私 翁
『 えー、なんでぇぇぇ 』
『 フォッフォッフォッフォ 』
『 我が負けるなどと・・・ 』
『 僕勝った~! 』
すっかりハマって今後 なにかとジャンケンで決めたがる皆だった。
なおポチくんのあの手でどうやってジャンケン出来たのかは謎・・・。
読んで下さりありがとうございます。




