夢でしょ?
どこからどう見ても盆栽よねこれ?・・・
そしてこの老木、たぶん紅葉よね?
確かに助けたいとは思ったけども、こっちに連れて来れたらとか思ったけども!
だからってぼんさ・・・ あ・・・
『 なんだ心当たりがあるのか? 』
あはは・・・ いやちょっとこの老木見て形がお父さんの盆栽に似てるなと
本当に一瞬 チラッと思っただけだよ?
まさか原因それ?! あのほんの一瞬浮かんだだけなのに?
いやでもそんな不思議魔法なんか・・・・
まさか神様がチートくれたとか? え? マジで?
盆栽に変換させるチートとか?・・・
ちょっと色々思う所はあるけども
この紅葉の老木が助けられたから良しとしよう。なお今後役に立つのかは謎。
さてこの盆栽、何処に置こうかしらね。
取り敢えずリビングの出窓にでも置くかな。
しまった! 他の精霊達は? 無事に来れてるの?
『 案ずるな 皆移動出来て今はこの森で休んでおる 』
そっか、よかった。皆ゆっくり休んで体力回復してね。
そしてその夜 私はなんとも言えない夢を見た。
出でよ杉の木舞い散れ花粉! フハハハハ 痒かろう!もがくがいぃー!
と 顔も知らない王女に向かって叫び高笑いしていたのよ私・・・。
あげくには
天誅! 喰らえ片手桶アターックッ! なんて片手桶投げつけてるのよね。
いったい何の影響よこんな夢。 夢で良かったわよ。
こんなの見られた日には恥ずかしすぎて・・・。
それなのに翌朝
『 あの王女 何者かにボコボコにされたようだ 』
『 謎の病で目が腫れあがってクシャミ鼻水も止まらぬようだな 』
嘘でしょう・・・あれ夢でしょ? そもそも国外に行ける訳ないんだし。
私じゃないわよ 私じゃぁ!
『 フォッフォッフォッフォ 』
フォッフォッフォ?・・・ うわぁ、10㎝くらいのミニ翁! 何故ここに翁が?!
いや待って? 翁って概念がそもそもこの世界には無いよね?・・・
え?まさかこれも私の影響?・・・
コクコク頷いてるね、まじかぁ・・・て事は・・・
『 老公 無事であったか 』
んむんむと頷いてるけど、ねぇ翁。もぅ勝手に翁って呼んじゃうけども。
もしかして私の夢・・・見た?
『 グッ 』
親指立てていい笑顔してるんじゃないわよっ!何でそのポーズしってるのよ!
え?翁の仕業なの?! そんな凄い事できるの?! ちょっと答えてよ!
『 フォッフォッフォッフォッフォ 』
駄目だ、これ以上突っ込んだら負けな気がする。何にかは知らないけども。
うん、朝食にしよう。甘めのカフェオレ入れて・・・
そんなこんなでドタバタ騒がしく、 気が付けば短い秋が始まった。
ドタバタしてるのはロゼさんだけな気がしなくもないです。
読んで下さりありがとうございます。




