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花粉アレルギー

『 気が付いたか? 』


ディーヴァが心配そうに声を掛けてくる。


ディアは涙目になってるし


バルドさんもアルテイシアさんもほっとした顔もなってる。


ルシェとラファは・・・どうしたんだろう?唖然としてるよね。


「ロゼ・・・口付けてた・・・」


あー・・・聞こえなかった事にしよう。


「もしかして私 気を失った? あ!弟くんは?どうなった? 」


見回しても弟くんの姿が見当たらない。


『 心配いらぬ。 それよりもロゼ、其方の体は大事ないか? 』


「うん、気が動転したのかな?なさけないなぁ。もう大丈夫だと思う」


『 そうか、安心した 』


『 戻った、ロゼ大丈夫か? 』


・・・・


急に現れるのはもぉいいとして・・・


何故に半裸?・・・


条件反射とでも言うべきかしら?


つい片手桶投げつける自分を想像しちゃったのよ。


ぶぉんっ すぱこーんっ


何処かから片手桶が飛んでいったよね、弟くんめがけて・・・


まさかとは思うけどさ、これが私のチート? どこでも片手桶的な?


・・・  いらないよねぇ。


『 痛いぞロゼ・・・ 』


半裸なのが悪い。


『 ロゼが目を覚ましたのだ。 まず説明をいたせ 』


アルテイシアさんの指示で半裸精霊王にバスローブが掛けられた。


ナイスだよアルテイシアさん。



そして説明が始まった。


『 我が住まう森はここより遥か西方の国にあったのだがな。

  その国では精霊は存在しない物として扱われていた。

  故に我らも人里から離れ森の奥深くで暮らしておったのだ 』


この世界の人すべてが精霊と共存してるって訳ではないのね。


『 人と交流せずとも我らは自然が豊かであれば生きてゆける。

  人も同じように自然が無ければ生きてはいけぬと思っていた 』


うんうん、生態系のバランスとか気候変動とかね?


『 だがあやつ等は自然を破壊し始めたのだ。

  理由を聞いてあきれたぞ? 』


なんか聞きたくないな、嫌な予感しか・・・。


『 王女が花粉アレルギーだからと。

  そもそもが花粉アレルギーとは何ぞ? 』


あー・・・ 杉とか檜とか白樺とかのアレですかぁー。


でも伐採したところで草花の花粉とかにもアレルゲンあるかもだし?


まさか全植物排除するの?無理じゃないかな?


と言うか、アレルギーって言葉この世界にあるの?


バルドさん達に聞いても知らないと言う。

  

じゃあその王女は転生者って事になるのかな?


でもそれならそれで温暖化とか環境問題知ってるハズよね? 謎過ぎる・・・


『 我らの声は届かぬし鳥や獣達はすでに逃げ出しておる。

  隣国は他の精霊王の領域で我らが住まう訳にもいかぬ。 』


それで兄であるディーヴァに助けを求めにきたのね。


「その国とは・・・私共が関わる事がある国なのでしょうか?」


『 無いと思うぞ。 魔の海域を挟んでおるからな 』


「では心おきなく。

 私共もは歓迎いたします。移動が可能な精霊達はどのくらいに?」


『 数はそう多くない・・・恐らく50も残ってはおるまいな 』


そっか、そんなに少ない数しか・・・


「幸いにしてこの国にはいくつかの森がある。

 加えて山もあるし、なんといっても農業国だから自然は多い。

 出来る事なら1か所ではなく点在して貰えるとありがたい」


『 承知した。感謝する。明日から移動を始めてもよいだろうか? 』


「急いだ方がよろしいのでしょう? 今すぐにでもどうぞ」


と話しはトントン拍子に進んだけど私は胸がモヤモヤする。


だからと言って何が出来る訳じゃないけども。


そう言えば 弟くんはどう呼べばいいのだろう?


『 クレハだ 』


クレハさんか、よろしくね。


『 ク・レ・ハ・だ 』


これは・・・あれですか さん付けいらないってパターンですかね?


『 んむ 』


あ、はい。 いいのかなぁ精霊王を呼び捨てで・・・今更な気がしてきた。 

ロゼさんはシリアスシーンが苦手だったりします(コッソリ)


読んで下さりありがとうございます。

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