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コーヒー

「ではロゼが求めていた調味料は手に入りそうなんだね?」


「うんお父さん。正確に言えばちょっと違うけど大丈夫だと思うの。

 それにキムチも別けて貰える事になったし!」


「「「「「 キムチとは? 」」」」」


あ、それも説明が居るのか。


「えっとね・・・。お漬物・・・じゃ解らないよね。

 旨辛のピクルスみたいな感じ?

 唐辛子の辛さが平気なら美味しいと思うよ」


大蒜も入ってるけどソレはこの国の料理でも使ってるから大丈夫よね?


まぁ明日貰ったら食べてみて貰う方が早いかなぁ。



本来ならランチの後、お店を見て回る予定になってたんだけど


皆食べ過ぎで別荘に戻る事に。


私はそこまでじゃないのでのんびり店を見て回る事にした。


バルドさんが1人は心配だと言っていたけど1人じゃないから大丈夫。


ディーヴァが付いて来てるからね。


『 んむ、任せるがよい 』


ゆっくり歩きながら店先を見て回る。


わぁ干物があるよ。 なんか瓶詰になってるのもあるね、何だろう。


はっ、あれは燻製?! 鮭とばじゃないよ! 買って帰らねば!!


『 鮭とばとはなんだ? あれはサーモンジャーキーだぞ? 』


ん?・・・ 何か違いがあるんだろうか? 解んないけど気にしないでおこう。


どっちにしても美味しいんだから問題なし! ふふふ


ハッ! あっちは鮮魚屋さんが!


『 待たぬか、走るでない。 少し落ち着かんかロゼ 』


だって鮮魚なんか久々に見るんだよ?!


あぁぁ 鯵がある! 鰹も! まさかあれは・・・イサキ?! チヌも!!


うわぁ持って帰りたい・・・


『 買うなら最終日にしておけ 』


あ、そうだね。その方がいいよね。我慢我慢今日は見るだけ・・・


よし、小物雑貨とか見て気を紛らわせよう。


なんかずっと食材ばかり見てて私食いしん坊みたいじゃない。


『 違うのか? 』


うっ・・・たぶん・・・違うと思いたい・・・


と、ここで醤油とは違う香ばしい匂いを感じた。これはまさか・・・


匂いを辿って行くとあったよ焙煎機! 


うん間違いないこれってコーヒーの匂いだ!


「気になるなら試飲してみるかね?」


マジマジと見ていたもんだからお店の人が声を掛けてくれた。


「ここで焙煎して売ってるんですか?」


「ああ、そうだよ。先代がすっかりハマってしまってね。

 海の向こうまで習いにいったくらいだよ。」


それはまた・・・ドハマりというかなんというか 思い切ったね先代さん。


「さぁどうぞ。飲んでみておくれ」


「ありがとうございます!」


久々のコーヒーだ。ごくっと飲んでみると懐かしい苦みと香りが広がる。


「これは中深煎り(シティロースト)かな?」


「おやよく解ったね。飲んだことがあるのかい?」


「はい、故郷ではなじみのある飲み物だったんです」


「そうかいそうかい。慣れない人はこの色に躊躇するし苦みに驚くんだよ」


まぁそうよね。真っ黒の飲み物で苦いんだもんね。


よし、これは飼って帰るしかない!


「他の種類の焙煎豆はありますか?」


焙煎の違いや豆の種類について説明をしてくれた。


もっとも豆の種類は名前が違うからサッパリ解らないんだけども。


お店の人は私の好みを聞き出して数種類の試飲をさせてくれた。ありがたい。


『 我はこれが好みだ 』


あれ?ディーヴァいつ試飲したのさ。


『 まあ気にするでない 』


ディーヴァが選んだのはグアテマラに近い豆だった。


私はトラジャに似た豆にした。


「はいよ、まいどあり!」


2袋ずつ買うとブルーマウンテンぽい豆の小袋をおまけしてくれた。


「ありがとうございます! また来ます!!」


うん、これは定期的に買いに来たいと思った。往復6日掛かるけども・・・

読んで下さりありがとうございます。

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