BBQってこんな感じだったけ?
ふっふっふ。
夏と言えばBBQ BBQと言えば肉でしょ肉!
普段も食べてるじゃないかって?
ふふふーん、違うのよ。今日は特別なお肉なのよ。
今朝バルドさんの所に ボブさんが届けてくれた特別なお肉なのよ!
元の世界で言うところのシャトーブリアンな訳!!
ステーキでもいいんだけど、ここは串に刺してがぶっとね?やりたいのよぉ。
て事でバルド家の庭でBBQ開催になったの。
勿論 肉だけじゃなく野菜の串やスティックサラダも用意してある。
さぁ焼くわよぉ~! 食べるわよぉ~!!
と張り切って鍋奉行ならぬBBQ奉行やってる(笑)
「「「 うまぁぁぁぁぁっ 」」」
「「 おいしぃ~~~♪ 」」
皆の歓声があがる。そうでしょそうでしょ。炭火だからなお美味しいでょ?
さぁ私も食べ・・・・
無い! おかしい、ここに置いてた肉が無い!! え? 噓でしょ・・・
ん?・・・
虎徹さん? 何故に眼を反らしてるかな?
ちょっと顔こっちに向けてごらん? その口に付いてるのは肉汁だよね?
ほぉ・・・
翡翠にもあげたし虎徹にもあげたよね? ちゃんとあげたよね?
あっ!逃げるな虎徹!
「きゃっ」
こらっ!アルテイシアさんのドレスに潜り込むんじゃない!
さすがにドレスの裾めくる訳にもいかないし・・・
「こーてーつぅーーー。
最近ちょっとプニプニしてきたよねぇ? 顔とかお腹とかさぁ。
そのせいかちょっと足も短くみえてるよねぇ~?
虎徹 アンタ明日からダイエットメニューね!! 」
『 ない! 僕ぷにぷにして無い! 走れるし足もいつものまま! 』
慌ててドレスから飛び出て走ってみせる虎徹。
まぁ走れて当然だし、別に太ったとかではないし?
ただあれよ、 食い物の恨みはね? 恐ろしいのよ? ふっふっふっ
「ロゼ 肉なら俺のを食べるか?」
え?! いいの?! ルシェが神に見える!
あ、でもルシェはちゃんと食べれたのかな?
「ああ、ちゃんと1本は食べたからな。気にせずに食べろ」
そかそか、じゃあ遠慮なく!
ん? ルシェ?・・・ なんでその・・・串を口元に差し出すのかな?
「こうやって食べさせるのが普通だと聞いたが?」
へ? 誰に?!
「母上に教えて貰ったのだが違うのか?」
ちょ! アルテイシアさん何教えてるんですかっ!
それは仲の良いご夫婦とか恋人でやるんであってね?
って、あーはいはい。そっちはラブラブですねそりゃよござんした。
あ~ん♡と口を開けるバルドさんにアルテイシアさんが肉を運んでたよ・・・
「ほら、遠慮するな」
えぇぇ・・・あれをやれと? 皆の前で?
いや2人きりならいいってものでもないけど・・・
『 世話が焼ける。どれ手伝ってやろう 』
え?ディーヴァ何する・・・ いやいやいや両手で私の頭固定しないで!
それなんか変でしょ?
え? 皆にはディーヴァの姿見えてないから安心しろ? 出来る訳ないじゃない!
ディーヴァの姿見えてないなら私の動きあからさまに変でしょ!
『 嫌なら素直にやれ 』
あれをしろと?・・・
あの2人みたいに あ~ん♡ と口を開けろと?・・・
『 口も開けてやろうか? 』
絶対嫌! 断固拒否する。 ディーバに口開けられるってなんなの?
あ・・・ 皆の視線が・・・
解ったわよ、やればいいんでしょやれば・・・
あ・・・ あ~んっ ひょいっとお肉が入って来た。
もぐもぐっ あああやっぱり美味しい~。
けどなんの羞恥プレイかなこれ・・・
ルシェは満足そうに微笑んてるし
ラファとディアはズルイと自分達の肉を差し出してくるし。
いやバルドさんまで差し出そうとしないで!
おかしいBBQってこんな感じだったけ?・・・
『 楽しそうでよいではないか 』
いやそうなんだけど、皆が楽しんでくれてるからいいんだけど。
私は針の筵状態な気がするのは気のせいかな?・・・
これも全部虎徹のせいだぁぁぁぁ。
虎徹!明日は野菜のみね!!
ガーン・・・ て文字が虎徹の頭上に見えた気がした。
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