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デジャヴ?

ちゃぽーんっ


夕食を済ませた後 私は今お風呂に入って居る訳なんだけども。


片手桶の中に手の平ーズじゃない子が居る訳で・・・


これがまた可愛い女の子な訳でね? 妖精達とも違う子なのよね。


今度は誰なんだろう。っていうかね?


こんなにちょいちょい精霊や妖精って出会うものなのかな?


『 だってロゼ、あなた愛し子だもの。皆待ちかねてたのよ? 』


あーうん。そっか愛し子だったわ私。


300年ぶりだもんねぇ、皆待ってたのかぁ。


で、あなたは誰?・・・ そして何故お風呂に入ってるの?片手桶だけども。


『 私は精霊よ。今日ここに来た妖精達の

  そうね。姉みたいな存在と思ってくれればいいわ 』


なるほど。もしかして・・・


『 ええ、ここに住むし私も名前が欲しいの 』


やっぱり? でも私ネーミングセンスがね?・・・


『 ナディもマルスもヴィーも自慢してたんだもの。私も欲しいわ 』


ナディも手の平ーズも何してるのよ。名前を自慢するんじゃありません!


『 あのね。ロゼから名前を貰えるって事はロゼから祝福を受けるって事でもあるの。

  精霊って大きな括りから個になれるから私達には大きな意味があるのよ?

  個として認識してもらえれば使える力も増えるし 』


そっかぁ。確かに人間て一括りに呼ばれるよりは名前で呼ばれる方が嬉しいし。


ピンクから真紅にグラデーションのかかった髪。マゼンダの瞳。


牡丹や芍薬を連想させるんだよねぇ。


でもなんかこう違うって感じがしない?


ナディも手の平ーズも洋風の名前だし。 う~ん・・・


花 サクヤ フラワー フローラ フラウ 


「フラウでどうかな?」


『 フラウ! 素敵な響きね!ありがとう。とても嬉しいわ 』


ザバッと勢いよく立ち上がらないでもらいたい・・・


その見事な魅惑の放漫ボディ隠して!目のやり場に困るから!


『 別に気にしないわよ? 女同士だし 』


いや気にして?・・・


そう言えば精霊は皆手の平サイズなのかな?


いやそんな訳ないか、マルスやヴィーはお手伝いの時は青年サイズだもんね。


『 必要に応じて大きさは変えれるわよ?

  でも普段は小さめな事が多いかしらね。何かと便利だし? 』


あれ? ナディは人型の時少年サイズよね?


手の平サイズにはならないんだろうか?


『 小さい 無い ロゼ ギュッ 出来なくなる 』


ぬあぁぁぁぁっ どっから湧いたのよぉ!


「ナディ お風呂駄目! アウト!」


『 マルス ヴィー 時々居る 僕駄目? 』


「マルスもヴィーも手の平ラッコとカワウソでしょ!」


『 でも 雄 だよ? 』


「 !!!!! 」


モフモフ姿だから忘れてたよ、そうじゃん。男の子じゃないよぉぉぉ。


「マルスもヴィーも駄目!」


『 駄目なの? 』


『 にょ? 』


のぁぁぁぁっ! だからどっから・・じゃなくて湧かないで!


「もぉ皆 出てけぇぇぇぇ!」


『 えぇぇ私もなのぉ?』


パコーンッと片手桶を投げた。なんかデジャヴ・・・



読んで下さりありがとうございます。

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