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これでも減らした

いよいよ引っ越しの日。


今日から新しい生活が始まる、と思ったけど思ったほどじゃなかった。


確かにバルドさん一家とは別々に暮らすけど虎徹と琥珀がいる。


それに手の平ーズやナディもちょいちょい来そうじゃない?


なんなら入れ代わり立ち代わりでバルドさん一家の誰か来そうだし。


で、馬車に荷物を運び入れてたんだけど・・・・


これちょっと多くない?少なくしたよね?減らしたよね?・・・


最小限にしたよね?したはずよね?


「これでも最小限の物でございますよお嬢様」


マリーさん・・・


そうよねぇ生活魔法が使えないから魔道具が多めになっちゃったのよね。


便利グッズだし、1から揃える訳だから仕方が無いよねぇ。


そうそう、私を乗せてくれたあの馬は私専用にと譲って貰えた。


青藍と名付けたこの子も一緒に引っ越す。


あ、厩・・・


『 用意してある、抜かりはないから安心せよ 』


さすがはディーヴァ、ありがとう。


青藍にも荷物が載せられている、なんか駱駝みたいに・・・。


重そうだよね、ごめん。


でも青藍は任せろと言わんばかりにドヤ顔だ、頼もしいな。


後でお礼にブラッシングしてあげよう。




「くれぐれも体には気を付けてね。ご飯もしっかり食べるのよぉ」


「何かあったらすぐに連絡をよこすんだよ。遠慮はいらないんだから」


「「「 すぐ会いに行くからね! 」」」


「向こうでは1人暮らしだったて知ってるでしょ?

 それに近いんだから。成人もしてるんだし。ね?大丈夫よ?」


「お嬢様やはり私も一緒に・・・」


「マリーさん大丈夫だからっ」


「ちゃんとお肌のお手入れはお忘れなく・・・ですよ?」グスッ


ちょ・・・永遠の別れじゃないんだから泣かないで。


「マリーさん、私姉が出来たみたいで嬉しかった。ありがとうね」


「お嬢様・・・いつでも必要とあらばお呼びくださいませね!」


もぉ、しんみりした雰囲気は好きじゃないのよぉ。


「それじゃぁ お父さん、お母さん。 行ってきます!」


「「 !!! 」」」


思い切ってそう言ってみた。 やっという事が出来たのよ。照れ臭いけど。


「ああ・・・ああ、いっておいで。たまには戻ってくるんだよ」


「たまにだなんて、最低でも月に1度は顔をみせてちょうだいね」


「はいっ!!」



さて、荷物も積み終わったし挨拶もした。移動開始だね。



カラカラ コロコロ


小さな荷車を引いてくれている虎徹。フランダースみたいで可愛い。


翡翠はちゃっかり虎徹の荷車に乗っていた、お気に入りのクッションを抱えて。


それもまた可愛い。


そして私は牛に乗っている・・・。そう、ナディなのよね。


牛が荷物で 馬に私が乗った方がよくない?と思ったけどナディが


『僕 人 なる 抱っこ する?』


とか言い出すから 是非牛で!とお願いしたのよ・・・。


抱っこで移動とか恥ずかしい。


だったら歩くわよと思ったけど却下された。全員に・・・。何故に。


『 主またこけるニャ 』


『 主 頭 ぶつけた 危ない 』


う・・・・ 反論出来ない自分が恨めしい。




読んで下さりありがとうございます

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