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立て看板

デート・・・デートだったかぁそうかデートだったのかぁ。


だったらもう少しお洒落をして・・・ってそうじゃない!


まだこっちに来て1か月も経ってないし?


恋愛うんぬん以前に生活基盤整えなきゃだし?


そもそもが告白とかされてもいないし?!


「あらぁ、まだなのぉ?」


「・・・」


ハッ また声に出てたらしい・・・。気を付けようよ私。


ともあれ、他の皆が集まる前に話題をすり替える事にした。


「そう言えば丁度いいインクを見つけたの!

 これでアルテイシアさんのヘッドボードに虎徹が描けるね」


「あらぁ、よかったわ。楽しみね。ふふっ」


「虎徹の肉球にインクを付けて肉球スタンプもいいかも」


「あらぁそれもおもしろそうねぇ」


よし、話は反れたね!


「ロゼ 好きだ 」


ずこぉーーってコント張りにずっこけそうになった。


いまぁ? 今このタイミングでぇぇぇぇ?!


「なになに? え?ルーシエ兄様ロゼに好きだって言ったの?

 ずるいわ! 私だって我慢して控えてたのに!

 ロゼ姉様!大好き!!」


ムギュッと抱き着くディア 可愛い~~。ってそうじゃなくて。


ルシェ、手とこっちを交互に見ない!


「なんだなんだ?ディアとロゼが抱きしめ合ってどうした?」


アルテイシアさん、バルドさんに説明しなくていいから!


「そうかそうか、お父様もロゼと皆が大好きだよ!」


うわぁ凄くいい笑顔・・・で抱きしめなくていいからぁぁぁ。


「あら、私は皆を愛してるわよぉ?勿論ロゼもね? うふふふ」


うふふふ じゃなくてね? 皆落ち着こう?



「皆で何してるの? ロゼが困ってるよ?」


遅れて来たラファの一声でやっと解放された私だった。




夕食後いつものようにリビングで寛ぎながら昼間に思った事を伝えてみた。


「確かにこの国ならではの料理は挿絵がある方が解りやすいな」


「でもメニュー1つ1つに描くのは大変じゃないかしら?」


「お店の入り口に立て看板を置いて

 そこにお勧めメニューの挿絵と説明文を書いたらどうかな?」


「なるほど、店ごとにお勧めは違うしな。それはいいかもしれん。

 よし早速明日にでも各店に知らせを出すとしよう」


「僕達は当たり前に食べているから気が付かなかったけど。

 そうだよね。国外から来た人は名前だけじゃ解らないよなぁ」


「さすがロゼ姉様」


いや流石でもなんでもなく、私は国はおろか世界からして違うからね・・・


でも役に立てたならよかった!

読んで下さりありがとうございます。

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