私の寝言って・・・
「 うわぁぁぁぁ 凄い! 素敵! 」
今私は泉のほとりにある新居となる物件を見に来ている。
そう、ディーヴァが用意すると言った私の住む場所となる家だ。
なにこれ、絵本から飛び出て来たような可愛いログハウスなんだけど!
泉に面したウッドデッキまであるし、煙突があるって事は暖炉も?!
あれ? あそこに見えるのはピザ窯? え?BBQコンロも??
この世界にそんなのあったけ?・・・
BBQならぬ串焼きはあったからまぁいいとして、ピザは存在しないような?
この国に無いだけで他国や他大陸にはあるのかな?
『 ロゼが寝言で言っておったのでな。
ピザ窯とは何か尋ねたら教えてくれたのだ、寝言だったがな 』
なるほど、寝言ですか。寝言でピザ窯欲しいって言ったの私?!
しかも説明までしたの? 凄いな私の寝言・・・
『 室内は 1LDKとやらにしたが希望通りか確認してくれ。
手直しが必要であればやっておく 』
1LDK・・・ ディーヴァ1LDKが何か知ってるの?!
まさかそれも・・・
『 んむ 寝言で説明を受けた 』
おぉぅ・・・ ちょっと喋り過ぎじゃない?私の寝言。
どうせなら起きてる時に聞いて欲しかったよ・・・
ディーヴァに促されて室内を確認する為に中へ足を踏み入れて驚いた。
カウンターキッチン?! クッキングストーブ?!
キャットウォークに ペットドア?!
トイレにお風呂・・・お風呂?! しかもヒノキの浴槽?! えぇぇ?!
『 露天風呂なる物も用意しておいたぞ 』
え?・・・ わぁウッドデッキの陰に露天風呂あったわぁ・・・
どこぞの別荘風ロッジみたいになってる・・・
贅沢過ぎない?・・・
『 バルドとアルテイシアは屋敷をと希望してたが・・・』
あ、はい。これでお願いします。屋敷は要らんです、はい。
私は部屋を見回しながらどんな家具を置こうか
カーテンはどんなのにしようかと妄想を膨らませるのだが
寝言再び 理想の家具が揃えられていたのは後日知る事となる・・・
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