何処から湧いた?
読んで下さりありがとうございます
まずは1つ 収入源を確保できた。ありがとうバルドさん。
さて他の収入源はどうしよう。
「ねぇバルド。森の管理をロゼに手伝ってもらったらどうかしら?」
アルテイシアさんの提案にバルドさんが少し考えてから頷いた。
「そうだな、それがいいかもしれないな。
ならばいっそロゼが住む家も森の中に建てたらどうだろうか」
「え?」
思わぬ提案に驚いた。確かに住む場所を探す気ではいたけれど。
森の中って住んでもいいものなの?精霊の領域じゃないの?
『 いいと思う 』
『 思う 』
うわっ 手の平ーズ何処から湧いた!
『 ロゼは愛し子だし 精霊も妖精も皆喜ぶよ 』
『 よ 』
「え? でも」
『 ふむ、では住まう器は我が用意するとしよう 』
はいっ?!
耳元でイケボが聞こえてきた!って うわぁーおっ!
顔近いっ! 近すぎる!! ど・・・どちらさまぁ?!
え?何これ。何処から湧き出たこのイケメン。
って何でイケメンの膝の上に乗ってるのかな?
何故にこうなった? 誰か教えてplease!
私に一体何が起こってるのぉぉぉぉぉぉ?!
『 久々に具現した愛し子を愛でているだけだ、気にするでない 』
いやいやいやいや 気にするでないって気にしますってば!
しかも皆見てる前で堂々と・・・ひぃぃい 皆の視線がっ!
「む、娘は嫁にやらーーんっ!」
ガタンと勢いよく立ち上がったよバルドさん・・・
は? へ? バルドさん?
何故いきなりその発言になった? 娘じゃないし嫁にもなりませんから!
「バルド、そうじゃないでしょう? 落ち着いてちょうだい。
ロゼ、その方はどなたかしらぁ?」
バルドさんの手をぽんぽんと叩いて座らせている。
さすがアルテイシアさん落ち着いてるなぁ。私は落ち着かないけども。
「えっと・・・どなたなんでしょう?・・・」
私に聞かないでアルテイシアさん。私にもわからないのよ・・・
『 む? 我か。我はこの地に住まう精霊王 ディヴァだ 』
へぇー精霊王なんだ。
「精霊王のディーヴァさんだそうです?」
「「「「「 精霊王様?!」」」」」
うんうん、本人がそう言ったからね、精霊王なんだって。
・・・
・・・・
精霊王ぅぅぅぅぅぅ?!
『 主 反応おそっ! 』
『 主はニブちんだから仕方が無いのニャ 』
顔が近いとか 膝に乗せられているとか 恥ずかしさも何もかも吹っ飛んだ。
精霊王の膝の上に乗っちゃってるよ私、これって不敬になったりしない?
『 気にするでない 』
いやいやだから気にしますってば。あれこれと気になるんですって!
取り敢えず膝から降ろして頂いても?・・・
気にするな 気にするでしょ の押し問答の末に
ディーヴァさんが満足して私を放したのは30分後だった・・・。
なんか疲れた、続きは明日話す事にしてもぉ寝てもいいかな?
『 添い寝してやろうか? 』
ヒッ! だから耳元でささやかないでくださいってば!
うん、眠気吹っ飛んだ、吹っ飛んだからもう少し話をしましょうか!