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アルテイシアと言う人

アルテイシア・トレバー 37歳 厳しくも優しい母親



パコーンッ


思わず扇子を投げてしまったではないの。


『 お父様と呼んでくれないのかい? 』


じゃぁありませんのよ?


『 では パパ でも・・・ 』


でもありませんのよ?


焦らずにゆっくりロゼのペースでと話し合いましたわよね?


まったく息子達も息子達で初対面からなにやらやらかしてくれたようですし?


予想外の出来事だったとしても すぐに可能な対応をとるべきでしょうに。


頬に手を当て溜息をつけばロゼと目が合ったのでニコリと微笑んでおく。


私としたことが馬車から身を乗り出したままでしたわ、ホホホ・・・


『 私もお母様って呼ばれたら嬉しいかもぉぉぉぉ 』


あら? 心の叫びが出てしまったわ。んんっ・・失礼。




私達には見慣れた町であっても ロゼには新鮮に映ったのでしょうね。


目をキラキラさせてあちこちを見ているのが微笑ましい。


あぁもっとちゃんと前を見ないと・・・


ほらそこには段差が・・・


そこはだめよ 夜のお店よぉ~・・・


やだ目が離せないわこれ。


もぉルーシエでもラファイエでもよいからエスコートなさいよ。


って何故バルドがエスコートをするんですの?!


そこは息子に華を持たせるべきでしょう?


うーん・・・これは後日 個別に散策に行かせるべきだわね。



あらルーシエ 気が利くわね。果汁水だなんて。


まぁ私にも? あの不器用なルーシエが? 気の利かないルーシエが?


こうやって子供の成長を実感するのかしらぁ。ふふふ



牧場に移動してからもロゼの表情はコロコロとよく変わるの。


見ていて楽しいわ。


あら、ロゼったらあんなに牛に懐かれて。


ちょっと懐かれ過ぎじゃないかしらぁ?


あらら、こっちにも牛さんが・・・ 


ふっ 楽しそうね息子達。 虎徹と翡翠は上手く逃げたようね。


私? ニッコリ微笑んであげたら方向転換したわよ牛さん。

よい選択だと思うわぁ。


一通り戯れ、クリーンを使って身綺麗に・・・


はっ! ルーシエ貴方何を言い出すの止めなさい! ブンッ!


ゴンッ 


『 母上! 何するんですか! 』


何するんですかじゃないのよ。


この子にはもう少し 女心を教えないと駄目かしらねぇ。


あら今度は牛に乗って遊ぶことにしたのね。


ハイディアはいつもの小さい牛ね。ロゼはどの子にしたのかしら?


え?その子にしたの?待って頂戴、光を纏っているわよねその子。


気が付いてないのかしら、ロゼあなたが選んだその子精霊様よ。


教えた方がよいかしらぁ?


あら、すでに走りだしてるわね。まぁ大丈夫でしょ精霊様なら。


あんなに楽しそうにしているんですもの。私は見守っておきましょう。



帰路にて


子供達は解るのよぉ?でもねぇバルド。


貴方が一番はしゃいでどうするのよぉ少しは落ち着いてちょうだいな。


まぁそこが可愛くて好きなのだけど。

読んで下さりありがとうございます。

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