忘れて?
予約投稿のやり方見つけました、よかったぁ(;'∀')
次に目を覚ました時には熱もすっかり下がっていたみたいだった。
どのくらい眠っていたんだろう。
体がバキバキに凝り固まってる気がする。ちょっと体をほぐしたいな。
そう思った私は周囲に人が居ないのを確認して そっとベットから抜け出た。
「ん~っ」
伸びをしてから軽くストレッチを始めた。
足を肩幅に開いてぐいっと力を入れて手を天井に向けて伸ばせば・・・
ふぅ~、気持ちいい。
何度か左右に腰をひねった後 ぐっと背中を反らせば・・・
ガチャッと入って来たキラ青年と目が合った。
「「 ・・・・・・・ 」」
お互い 一瞬固まったよね、うん。
なんでこのタイミングで入ってくるかな? 今じゃなくてもよくない?
というかノックくらいしようよ。キラ青年。
「兄上 なんでそんなとこで立ち止まっ・・・るよね・・・うん。」
キラ少年、君もかっ。
私はゆっくりと体を元に戻した。
気持ち的には急いで戻したかったけど 急に動かすとほら、腰痛めちゃうから。
その間に キラ少年はキラ青年を連れて一旦部屋の外に出てくれたみたい。
うん、ありがとうキラ少年。ずっとそのまま固まって居られても困るからね。
私もしれっとベットに戻って 今目覚めましたよ的なポーズを取って見た。
無理があるかもしれないけど・・・
コンコンッ
今度はちゃんとノック音がした。
「どうぞ」
そう答えると入って来たのはキラキラーズとあの女性だった。
キラキラーズは頭を押さえているけどどうしたんだろう。
「よかった。熱も下がったみたいね」
「はい、お陰様で。ご心配をおかけしました。
それで・・・あの・・・。
ここは何処な・・・ぐぅぅぅぅっ」
・・・・
私のお腹よ何故今このタイミングで鳴るかな。
「すみません・・・」
「あらあら、すぐにお食事を運ばせるわね。
そうよねぇ、お腹すくわよねぇ。気が付かなくてごめんなさいね」
そう言って女性はキラキラーズに指示をだしたようでキラ青年が部屋から出て行った。
「お食事が届くまでに 自己紹介をしておくわね。
私はアルテイシア。貴方を呼び出したのはルーシエとラファイエ。
2人共私の息子よ。」
「改めて、僕はラファイエ。昨日はごめんなさい。
いくら驚いたからって、あれは駄目だったと反省してる。」
キラ少年のお名前はラファイエくんだった。
言葉を濁してくれるのは正直ありがたいけど、出来れば忘れて欲しい。
そして私も忘れてしまいたい。
おっと、私も名乗らないとだよね。
「私は・・・・」
あれ? 名前が解らない、思い出せない。 あれ?・・・えぇぇ・・・
「私は・・・名前思い出せないみたいです」
「あらぁ・・・」
「え・・・」
アハハ・・・ いやぁ名前忘れるとかないわぁー・・・
えーっと・・・ どうしよう・・・
「まずはお食事にしましょう? ね? ちょうど届いた事だし」
コンコンとノック音の後にキラ青年ルーシエ君がワゴンを押して入って来た。
ふわっと甘いような柔らかな匂いがする。
ぐぎゅぅぅ
豪快な音だな私のお腹・・・
「 ぶっ 」
「こらっ ラファイエ。失礼でしょう・・・」
「いえお気になさらずに・・・」
必死に平静を装ってるけど肩小刻みに震えてるよねルーシエくん・・・
ルーシエくんはサイドテーブルを食べやすい位置に移動させて食事を並べてくれた。
必死に笑いを我慢しながら・・・ もぅいっそ笑ってスッキリしてくれてもいいんだけど?
「熱が下がったばかりだし胃に優しい物を用意してもらっいました。
スープは熱いだろうからゆっくりと食べて下さい。」
「ありがとうございます」
ポタージュっぽいスープに柔らかそうなパンが浸してある。
いわゆるパン粥ってやつかな?
ふぅふぅと冷ましてから口に運べば優しいコーンの味がした。 うん、おいしい。
「食事をしながらでいいの、説明をさせてちょうだいね。」
アルテイシアさんの声に私は頷いた。
読んで下さりありがとうございます。
拙い文章ではありますが、暇つぶしの1つにでもなれば幸いです。




