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犯人はアルテイシアさん

早いもので私がこの世界に来てから10日が経った。


バルドさん達とはすっかり打ち解けて


「まだお父様とは呼んでくれないのかぃ?」


と相変わらず言われている。


「まだちょっと・・・すみません」


気恥ずかしいのよ!


「そうねぇ、じゃぁもっとラフに砕けて話すところからどうかしらぁ?」


アルテイシアさんが妥協案を出してくれた。


ラフに話すなら・・・なんとか慣れそう。たぶん・・・


「じゃぁ私達は愛称で呼んで欲しいわ。ロゼ姉様♪

 友人たちは私をディアと呼ぶの」


「僕はラファと呼ばれてるよ」


「待て、お前たちはいいかもだが 俺は愛称が無い・・・」


「そりゃ・・・ねぇ? 略しようがないじゃない兄様は」


ルーシエ  ルーシェ  ルシェ  うん大差がないよね・・・


「ズルい・・・」 ショボン


えぇぇ・・・・


まぁ確かに自分だけ愛称が無いってのもねぇ。


「じゃぁ・・・ルシェでどうだろう?」


大差が無いとおもいつつも提案してみた。


雰囲気的なもんだけど雰囲気大事よね!


俯いてた顔が パッと笑顔になった。


なんだろう、一瞬虎徹に見えた。 これあれかっ!


犬系男子か! ルーシエくん犬系男子だったかぁー。


まぁ私の事は今まで通り ロゼ で。


どうやっても略しようがないもんねぇ。


マリーさん達にもロゼと呼んで日しいと伝えたのだけど


「お嬢様はお嬢様です! 愛し子様と呼ばれるよりはマシかと!」


と言われてしまったので断念した。 愛し子様は勘弁願いたいので。ハハハ・・・





さて今日は 屋敷の裏手にある精霊の森へ散策に出掛ける事にした。


案内役は手が空いてるルシェがかって出てくれた。


ラファとディアがズルイ!と騒いだけど2人は勉強もあるし。


バルドさんまでもボソッと「ずるい」と呟いてたけど聞かなかった事にしよう。


「森の中には泉もある。 綺麗な景色だからそこでランチの予定だ。」


ルシェは手に持っていたバスケットを見せてくれた。


そのバスケットは虎徹が装着した可愛いミニ荷車に乗せ、のんびりと歩いて行く。


これは・・・散策と言うよりもピクニックでは?


『 主 これ デート? 』


ぶはっ・・・ どこでそんな言葉覚えた虎徹よ・・・


「ロゼ? 顔が赤い。大丈夫か?」


「う、うん。大丈夫。ちょっと虎徹がとんでも発言を・・・」


あ、しまった。これ自爆するハメになるんじゃ・・・


「虎徹が? 何を言ったんだ?」


「・・・」


『 デートだよ! デート! 逢引き! 』


ごふっ・・・ 逢引きって・・・ねぇ虎徹。何処で覚えた?


『 アルテイシアママ デートて言った! 』


アルテイシアさぁぁぁんっ! なんて事教えてるんですかっ!


「それで? 虎徹は何と?」


うわっ 流してはくれなかったかぁ。言わなきゃ・・・ダメそうだね。ハァ


「これってデートだね  って・・・」


ボンッ  今度はルシェが赤面した・・・。 なんか気まずい。


「デート・・・デートになるのかこれ。いやだめだ。

 デートならちゃんと町に出掛けて・・・ボソボソッ」


なにやらボソボソ呟いてたけど 私には鳥の囀りしか聞こえなかった。


何て言ってたんだろう。聞くわけにもいかず・・・気になる。

ちょっとづつ 進んできたかなって感じですが・・・。


読んで下さりありがとうございます。

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