一緒に寝たい?
「ロゼ 大丈夫? 痛そうな音がしたわよ?」
痛そうな音じゃなく痛いです・・・
ぶつけた膝を撫でながら ナディからずれた場所に座り直す。
ナディはチラチラこっちを見ている。 うん、可愛い。
つい手が伸びて頭を撫でてしまっていた。
『 僕 眠い そろそろ帰る ロゼ また明日 』
「え?あ、うん。おやすみナディ」
言い終わると同時にナディは消えた。
わぁ凄い、本当にパッと消えた。さすが精霊。
「突然現れて突然消える。さすが精霊様だな。」
「そうねぇ。 自由気ままな精霊様って感じよねぇ」
「うん、そうだね。 でもまぁ精霊様だし?
僕達もそろそろ寝ようよ。さすがに疲れた」
て事で各自部屋に戻って行った。
今日は色々あったし。楽しかったけど疲れたし。
きっとぐっすり眠れるだろうとベットに移動した。
したんだけど・・・
スヤァ~・・・
ナディさんや? 何故に君がここで寝ているのかな?
ちゃっかり虎徹と翡翠も仲良く寄り添ってるし?
3匹? 3人? 布団にくるまってるから私どうやって眠ればいいのかな?
いやそうじゃなくてね?
ナディ また明日 って言ってたよね?
帰ったんじゃないの?!
『 うぅーん・・・ ロゼ 一緒 ギュッてして寝る 』
むにゃむにゃ・・・
寝言かな?寝言よね? 寝言って事にしておこう、私は何も聞こえなかった。
仕方がないなぁ、起こすのもかわいそうだしソファーで寝るかな。
マリーさんに肌掛けか毛布でも貰ってこよう。
そっと廊下に出たら ハイディアさんと出くわした。
「あらロゼ姉様。どうしたの?」
「うん、ちょっとね。
マリーさんに頼んで肌掛けか毛布を貰おうかなと思って。」
「え? そんなに寒くはないと思うのだけど・・・」
「寒くはないんだけどね?」
手招きをしてそっと部屋の中に戻りハイディアさんにベットを見せる。
( まぁ! これではロゼ姉様眠れないわね )
( でしょ? だからソファーで眠ろうと思ってね? )
( だから肌掛けか毛布が・・・ )
( うんうん )
納得した後にハイディアさんは少し考えて
( じゃぁ私のベットで一緒に寝ましょう? )ニッコリ
いや確かにベットは2人で寝ても十分な大きさよ?
でも・・・ いいんだろうか?
( 取り敢えずは部屋からでましょ? 話しにくいもの )
ごもっともで・・・。
そっと2人で部屋の外に移動した。
「うちは兄2人でしょ?
ずっと姉妹で一緒に寝る事にあこがれてたのよ」
そっか、いくら兄弟でも男の子と一緒に寝るのは駄目だろう。
「じゃぁお言葉にあまえちゃおうかなっ」
「本当? 嬉しい~」
通りかかったメイドさんにその事を伝えるとすぐに準備を整えてくれた。
こんな時間に、しかも急にごめんなさい
ベットに入った後 女子トークをしてたハズなのに
気が付いたら朝だった。 どうやら寝落ちしたみたい。無念
まだ眠っているハイディアさんを起こさないように
そっとベットから抜け出ようとしたけど体が動かない。何故に?
「・・・」
小型の牛と虎徹がしっかりとお腹の上で丸くなって寝ていた。
いつのまにぃぃぃぃぃ!!
読んで下さりありがとうございます。




