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ベロリンチョ♪

「ははは、ロゼ。

 牧場は逃げはしないし、来ようと思えばいつでも来れる。

 だから落ち着きなさい。

 まずはランチにしようか。」


うっ・・・恥ずかしい。


なんだか1日1回は恥ずかしい目に合ってるような?

まぁ私のせいではあるんだけども。




ランチメニューは串にさしてあるチーズとバケットぽいハードパン


そして搾りたてのミルクと採れたて野菜のサラダ。


「このチーズはね。

 こうやって炙って」


手のひらサイズの炎を魔法で出して


「溶けたらパンにのせて こう!」


がぶっ



豪快にいきましたねアルテイシアさん・・・


アルテイシアさんをお手本に私も・・・


うん、魔法使えないんだった・・・


「ロゼ姉様、私がやってあげる♪」


ハイディアさんがチーズを溶かしてパンにのせてくれる。


ではでは    いっただきまーすっ!!


がぶっ  はふはふ はふっ


熱いけど 美味しい~~~ 凄く濃厚で私の中でNo1かもっ!


そしてチーズを堪能した結果、食べ過ぎた・・・。ちょっと苦しいかも。


お腹がこなれるまで少し休憩・・・


この牧場を主に管理しているのはボブさん一家


ボブさんはとても温厚そうなおじいちゃん。


ボブさんご夫婦と息子さん3人にそのお嫁さんとお孫さん


計7人で管理していると言うから大変そうだ。


「なぁに日中は放牧しとるし 夜は牛舎に自分で帰るからのぅ。

 この子らは賢いからそんなに手間もかからんのじゃよ。」


放牧がメインならグラスフェッドて事なのかな。


それでも牛舎の掃除や牧草の手入れで大変だと思うんだけどな。


「息子らも手伝ってくれるし、孫も手伝ってくれるようになった。

 お陰で儂等は随分と楽をさせてもらっとるよ。

 それに儂は牛達が好きじゃからのう、苦にはならんのじゃよ」


なるほど、趣味と実益を兼ねているって事なのかな。


ボブさんと話をしながら 牧場を見渡す。


一面緑の絨毯みたいで綺麗だ。


ゴロンと寝転がって目を閉じてみる。 ああ気持ちいいな。


気持ちの良い日差しも手伝ってウトウトしてくる・・・


ウトウト  ウトウト  ウトウ・・・うっ?



フンスッ  フンスフンスフンッ


これは・・・あれですかね? また鼻息ですかね? 今度は誰?


目を開けて確認を・・・・


フンフンフフフン ベローンッ


「・・・」


開けれない、眼が開けれないぃぃー。 誰よこれ。 ちょ、待って。


ベーロンベーロン ベロリンチョ♪


いやベロリンチョ♪じゃなくてね?


あー、うん。この涎の匂いは牛だね?牛さんですね?


いいんだよ?舐めるのはいいんだけどもっ。


ちょーっと待とうか落ち着こうかっ! 息が出来ない・・・ぐるぢぃ


だーれーかー  止めてーこの牛さん 


たぶんきっと間違いなく牛さん この牛さんとーめーてぇーーーー


ぐふっ・・・ 牛の涎口にはいっちゃったよ・・・ げほっ ごほっ

読んで下さりありがとうございます

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