ノロケよね!
あらあら あらまあ ほほほほほ
と2人共照れ笑いをしつつも安心したようで
「ほらロゼ。私達も安心してお茶にしましょう」
と何故か私までテラスへ連れていかれたのだけども・・・
まぁずっとあのまま見てる気はなかったからいいんだけども、ね?
「あのように生き生きとした息子は久方ぶりですわ。
ここは自然に恵まれていて息子にとっては天国のようなものでしょうね。
ハイディア嬢もあのように愛らしくて。
あぁ私娘が欲しかったんですのよ。
ハイディア嬢が娘になってくれたらこんなに嬉しい事はないわねぇ。
もぉ息子と一緒にこっちに来てしまおうかしらぁ」
王妃様? テンション上がってませんかね?
それに王妃様が王子くんと一緒にこっちに来たら駄目なんじゃないかな?
「あら王妃殿下、それだと陛下が寂しくなるのではありませんこと?」
「どうか私の事はヴァイオレッタとお呼びくださいな。
お互いに王妃ではありませんか。ふふふ」
「あらまぁ、そうでしたわね?
では私の事はアルテイシアとお呼びくださいませ。ふふっ」
そう言われてみればそうよね。どちらも王女殿下だったわぁ・・・
でもこの2人もすっかり打ち解けたみたいだし、いいご縁になりそうよねぇ。
なぁんて呑気にお茶を飲んでいたら
「ロゼ嬢、私の事もお母様と呼んでくださらないかしら?」にっこり
ぶほっ ゲホゲホッ げふっ
久々に咽たじゃないよ・・・
何故いきなりそういう流れに?・・・
「だって息子ばかり4人なんですもの、娘も2人居たってよいでしょう?」
こてっと愛らしく首傾げないでいただきたい。
思わずうんて頷いちゃったじゃないよ、もぉ!
その後もしばらくのほほんと会話を楽しんで夕方私は家に戻った。
「おかえり、どうだった?」
とここでまたあのあまーいくだりを再現するハメになったんだけどね!
うん、今日はサッパリ冷しゃぶにしよう、そうしよう!!
翌日 手の平ーズと戯れたいと2人がやって来て
また甘々な会話が繰り広げられるとか思いもしなかったわよ!
「あのねロゼ姉様。殿下は素敵な方でね?
落ち着いた雰囲気を持ってらっしゃるかと思えば時々幼さも見えたり
子供の様に目をキラキラさせてリスを撫でている時なんか愛らしい方なの。
それにさりげなくエスコートして下さって優しい方なの」ポッ
あー、うん。ノロケよね。これ完全にノロケよねぇ。
さすが親子?間違いなくバルドさんの血筋よねぇ・・・
あ、ちょっと!ディーヴァもクレハもそっと姿消さないでよ!
あ、翡翠まで! 虎徹は逃がさないわよ!あの2人の相手しなさいよ!
ちゃんとおもてなししてあげて!!
手の平ーズを見なさいよ!
あ・・・何とも言えない表情になってる・・・
うん、わかるよぉ、わかるけどもぉ!!
サッパリレモンのチーズケーキ作ってあげるから!頑張れ手の平ーズ!!
読んで下さりありがとうございます。