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ハイテンション再び

のんびりとした午後のティータイム


のハズが何故か全員集合して部屋の密度が凄い事になっている。


バルドさん アルテイシアさん ディア は解るとして。


ポチくんママと魔王なエルフさんと妖精達に手の平ーズ、フラウとナディまで。


室内は暑いからと窓越しに冬の精霊と雪の妖精達まで張り付いているのよ。


うん、張り付くのは止めようか。何かのホラーみたいだから。怖いから。


「何故に皆居るのかな?・・・」


『 だってコイバナだよぉ? 』


『 皆ロゼの事だから聞きたいんだよぉ? 』


『『『『 ねぇー 』』』』


コイバナって・・・どこでそんな言葉覚えたのよ。


そして ねぇー じゃないから! 私は見世物かっ!


コホンと咳払いをしたアルテイシアさんが切り出した。


「ねぇロゼ。ルーシエがやっと告白してそれを受け入れてくれたのは本当?」


ずずずいと顔を寄せてくる。近い近い近い。


圧倒されてうんうんと頷けば・・・


「では春になったらまず婚約よね。でお式は早い方がいいわよね」


ドレスのデザインは私がするから縫製はあそこに頼んで・・・


とアルテイシアさんのハイテンションが始まった。


「落ち着いて、まずはロゼの意見も聞かないとだよ?」


バルドさんがなんとか落ち着かせようとしている。


「そうよ、そうだわ! 

 ロゼ 貴方この際だからラファイエも一緒に貰ってくれない?」


ぶふっ・・・ あぶな・・・コーヒー吹くとこだったじゃない。


一緒に貰ってって物じゃないんだから。


「あらだってラファイエも一応は告白予告?したんでしょう?」


告白予告って・・・ あぁぁぁ港町の?!


「え? でも・・・」


チラッとルシェとラファのほうを見れば・・・うん、いい笑顔だね2人共。


「ラファイエだけを選ぶのでなければよい。

 それにラファイエが成人するまでの4年は独占できる」


えぇぇ・・・そういう問題なの?!


「兄上が良いと言ってくれたんだ。ロゼ、僕の事嫌い?」


その言い方は駄目でしょう、ズルイよ。


嫌いな訳ないじゃない。でも・・だからと言ってね?


「別に今まで見たいに弟の延長線上でもいいんだ、

 大事なのは好きって気持ちでしょ?」


いやそれはそう、大事なのは気持ち。


だけどそれって親としてどうなのよバルドさーん。


「私としては一向にかまわないよ。ロゼが娘である事に変わりはないからね」


「そうよぉ。バルドにだって第二婦人の話が出た事もあったしぃ?」


えぇぇ、そんな話出た事あったのぉ?さすが王族とでもいうべき?


「ロゼ姉様。難しく考えないで? 

 兄様達の事好き?好きならそれでいいじゃない」


それでいいじゃないって・・・


「だって私ロゼ姉様がずっと家族で居られるなら嬉しいんだもの!

 他の男性とだったら・・・困るんだけど・・・」


そ、そうね。今更他の男性とか・・・ うん、まず出会いがないわよっ!!


そもそも私そんなにモテないわよ?・・・


『 ロゼはまだ自覚が足らぬのか 』


『 これだけ多くの精霊妖精に好かれ愛されておるのにな 』


『 だから主 残念な子 』


『 ニャー 』


そんなこんなで まずはルシェと婚約、そして婚姻。


その後成人を待ってラファとの婚約、婚姻。


が決定してしまったのだけど・・・おかしいなこの世界って乙女ゲームだっけ?


そんなハズは無いよねと思いつつ・・・


アルテイシアさんのハイテンションが気になる私なのだった。

読んで下さりありがとうございます。

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