メリークリスマス
庭にある雪のテーブルと椅子には雪の妖精達と冬の精霊が。
家の中にはいつものメンバーとポチくんのご両親が・・・何故か座っている。
ポチくんが帰省した際にクリスマスの話をしたらしいのだけど・・・
興味を持ってついて来ちゃったらしいのよね。まぁいいんだけども。
でもさポチくんのお父さんて魔王とかって言ってなかったけ?・・・
『 其方の考える魔王とはちと違うぞ?
魔力が多い者の集う国の王と言うだけだ 』
え?そうなの?魔力が強い者達の国かぁ~。あれ?て事は人間?・・・
『 エルフの事だ 』とディーヴァが教えてくれる。
エルフの事なんだ、そう言えば耳が特徴的だよね。
ん? だったら普通にエルフの国の王でよくない?・・・
『 我妻が魔蜂だからな、合わせてみた 』
・・・ なるほど?・・・ うん、当人がいいならいいんじゃないかな?
難しく考えたら駄目なきがするこれ。
ハッ、料理が冷めちゃう!
お庭の方は冷めても大丈夫だけど、むしろ冷たくないと駄目なんだけども。
ではでは いつも寄り添ってくれる妖精と精霊に感謝を込めて!
メリークリスマス!!
ポチくんとお母さんが持って来てくれた蜂蜜酒で乾杯。
鳥の丸焼きはいい感じに焼きあがってるし
羊肉のワイン煮もいい感じにホロホロ。
クグロフもシナモンが効いてて美味しいし。
ラファが作ってくれたマッシュポテトも美味しかったし。
ディーヴァが作ったケーキはパティシエですかってくらい綺麗だった!
皆で1年の出来事を振り返りながら、笑って飲んで食べて・・・
どこそこのあれが美味しかったとか どこそこでは子牛が生まれたとか
あそこの羊が脱走して大変だったとか 誰誰が結婚したとか色々な話を聞いた。
凄く良い年末になったんだと思う、このまま終われば・・・
うん、やっぱり人生丸ごと運任せ双六やるよね・・・
言い出したのは魔王なエルフさんだった。ずっとやってみたかったんだって。
今年最後くらいは勝ちたい! と思ったけどやっぱり無理だった・・・
そうなんだろうなぁとは思ったよ?思ったけどもさぁ・・・
翁が優勝で私が最下位・・・魔王なエルフさんはおしくも2位で
『 次こそは! 』と気合が入っていた。どうやらハマッたらしい(笑)
昼間の件もあったので私は先に休ませて貰う事にした。
なんとなく疲れちゃってたのよね。
虎徹と翡翠も寝る事にしたらしく一緒にベットに潜り込む。
明日から新年、どんな1年になるのだろうか。
とは言え後4ヵ月は冬なんだけどね・・・何気に長い冬だよね。
薪はそろそろ補充したほうがいいかなぁなどと考えてたら
いつのまにか眠っていた。それはもぉぐっすりと・・・
読んで下さりありがとうございます。