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ナイスだよラファイエくん

虎徹の涎と鼻水でぐちゃんこになった私をアルテイシアさんが魔法で綺麗にしてくれた。


クリーンと言う洗浄魔法で生活魔法と呼ばれる物の1つらしい。


この世界にはごく当たり前のように魔法が存在していて


ほとんどの人は生活魔法は使えるみたい。


魔力が高い人は戦闘系の魔法も使えるみたいでバルドさん一家も使えるらしい。


じゃぁ私も生活魔法くらいは使えるんだろうかと思ったら、うん無理だった。


ですよねぇー。


魔法とか魔力とかが実在しない世界から来たんだもんね。残念。


ただ魔道具にそそぐ程度の微弱な魔力は持っているとバルドさんは言っていた。


魔道具・・・電化製品みたいな感覚かな?


まぁそれが使えるなら良しとしよう。


電気はこの世界には無いみたいだった。


あれば便利だけど 無ければ無いでもいいかな。


パソコンもスマホも無い世界みたいだし。




「ところでロゼ。

 君はこの世界で何かしてみたい事はあるかな?」


してみたい事・・・


バルドさんに聞かれて 思いつくのは1つ。


「のんびりスローライフをおくりたいです」


「「「「スローライフ?」」」」


そうか、スローライフって概念がないのかもしれない。


「自然に囲まれて のんびりと庭いじりや畑いじりをして暮らしたいです。

 後は・・・そうですね。生活費を少し稼げればいいかなぁ。」


「生活費? ここに居ればそんなもの必要ないだろう」


「いえいえ、そこまで甘える訳にも・・・」


「あらぁ、まだ未成年だから甘えてくれていいのよぉ?」


んむんむと頷いてますけどバルドさん・・・私未成年では・・・


「あの・・・ハイディアさんから聞いてませんか?

 私これでも28なんですけど・・・」


「「 !!! 」」


「そおなの?! でもどうみてもまだ16~7にしか・・・ねぇ?」


「ああ、ルーシエと同じか1つ2つ下かと・・・」


えぇ?! 確かに少しお肌の張り艶がいいかなとは思ったけど・・・


熟睡したお陰かと。若返るとかありえる?・・・


『 時間の流れが違うから、こっちの世界に合わせたって言ってたニャ 』


ん? 今の声は翡翠?


行ってたって誰が?


『 精霊王だニャ 』


精霊王? 精霊の王様? ちょっと翡翠 いつ逢ったのよっ。


『 忘れたニャ 』


む、さすが猫 誤魔化したなぁ。


取り敢えず翡翠の話をバルドさん達に伝える。


「なるほど。 時間の流れ方が違うからそれに合わせたと」


「そうみたいです。なんか見た目も変わってますし」


「「「「 !!! 」」」」


「元々は黒眼黒髪だったんですよ。」


「そうか、それはそれで見たかったな。きっと愛らしいのだろうな」


「父上 ロゼは今の色合いでも可愛らしいですよ」


「だな。 

 ではロゼは 今幾つと言う事になるのだろうな」


『 18だって言ってたニャ。さすがに未成年はマズイからって言ってたニャ 』


未成年だとマズイって何? どうゆう事?


あ、1人暮らしとか出来ないって事かな。


『 そこまでは聞いてないニャ 』


そっか聞いてなかったかぁ。仕方が無いよね。うん、気にしないでおこう。


「18みたいです」


「そうか。ならばちょうど成人したてって事だな」


なるほど、この世界でも成人は18歳なのか。


「成人してるなら問題はないですよね?

 ちゃんと自立して独り暮らしをしようかと思うんです」


ばぁーんっ!!


この場に居なかったハイディアさんが勢いよくドアを開けて入って来た。


「一人暮らしするの?!

 お姉様が出来ると思ってたのに!

 やっぱりルーシエ兄様のせいよね・・・

 ルーシエ兄様!

 兄様があの時ロゼ・・・むぐぐぐぐ  もごもごっ もごごご」


察したラファイエくんがハイデアさんの口をふさいでくれた。


あっぶなぁ。 ナイスだよラファイエくん!

読んで下さりありがとうございます。

今回はスマホでも読みやすいように1話が短めになってます。

その分 更新回数をふやせればなぁと思っていますが のんびりと頑張ります。

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