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ふたつの月
朝、唐突に気がつく。この世界が昨日までとは
違ってしまっていること。
冷蔵庫の卵を数え、ふたつ。昨日と同じ。
宵に至りて――月だ。空に月がひとつしかない。
あれ、はじめからひとつだっけ?
足元に纏わる黒毛玉。中にちらり淡黄が閃き、
なんだ、ここに居たのか。
ぱちりと瞬けばちゃんとふたつあった。
……変わらぬ煌めきに安心します。
卵はいつの間にか、ひとつ減っていました(ヒント:食欲)。
ふわり、日常のちょっぴり不思議な感覚。
朝、唐突に気がつく。この世界が昨日までとは
違ってしまっていること。
冷蔵庫の卵を数え、ふたつ。昨日と同じ。
宵に至りて――月だ。空に月がひとつしかない。
あれ、はじめからひとつだっけ?
足元に纏わる黒毛玉。中にちらり淡黄が閃き、
なんだ、ここに居たのか。
ぱちりと瞬けばちゃんとふたつあった。
……変わらぬ煌めきに安心します。
卵はいつの間にか、ひとつ減っていました(ヒント:食欲)。
ふわり、日常のちょっぴり不思議な感覚。