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あなたはどうせ他人なのだから

作者: 木下きみ

伝わらないことなんてないんです。

ただ理解し難いことはあるけれど。

それでも言わなければ伝わらない。だって皆、私じゃないんだから。

ねぇ、どうしてお母さんが怒ってるかわかる?

わかるわけがない。

私はあなたじゃないのだから。


この時の筆者の気持ちを述べよ。

わかるわけがない。

私は、この人じゃないのだから。


察してよ。

わかるわけがない。

私はあなたじゃないのだから。


あなたは他人で私ではないのだから。

言わなければわからない。

価値観や感情を表すために言葉はあって、それを欠いては全ては伝わらない。


好きなことは、嫌いなことは、あなたのことは、共に過ごす時間の中で、

すり合わせて、すり合わせて、やっとわかるのだから。

だからもっと聞かせてください。

あなたを教えてください。

私も話すので。

家族は、筆者は、恋人は私ではないのだから。

お読みいただきありがとうございました。

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