第一話 始まり ---ケツァール界
おっちゃん 「なんだぁあの看板は?」
「握手一回で銀貨1枚差し上げます?」
「おーいそこの変なにいちゃん。これ、ほんとか?」
せいえん 「はい、ほんとです。僕と握手してくれたら銀貨1枚差し上げます」
おっちゃん 「そうか。なんか怪しいけど、、ほら」
せいえん 「ありがとうございます。ではお礼の銀貨です」
おっちゃん 「おお、まじか。ありがとなにいちゃん、、じゃまたな」
せいえん 「これで今日は24人目か」
「ステータスオープン」
「さっきのおっちゃんから2500経験値、結構貰っちゃったなー
まあおっちゃんが減るのは25経験値だし気づかないよね」
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僕は目が覚めたら人気のない裏路地で寝ていた
「ここはどこだ?」
僕はついさっきまで教室にいて友人たちとポーカーで遊んでいたはずだ
しかし、今はレンガに囲まれた暗い場所にいる
頭の下にある布袋を開くとそこにはヨーロッパ中世風のボロい服が入っていた
「ここは日本じゃないのか?」
僕は混乱している頭をフル回転させて必死に考えていた
気がつくと目の前に小さな男の子が現れ、殴られた
そして少し背の高い女の子が袋を掴み逃げようとした
僕は咄嗟にその手を掴んだ
『ドクン、ドクン』
突然の音にびっくりして、手を離してしまった
小さな男の子はそのまま逃げて見えなくなってしまった
僕は諦め、いったん状況を整理した
「まずは僕のいる場所、たぶん日本以外の場所だ」
「次にあの音はなんだ。たぶん内側から聞こえた気がする」
「けど心臓なら確実に破裂している」
「もしやここは異世界か?」
僕はニヤリとした
いつも夜中に読んでいた漫画の世界だと、ワクワクした
ならば、「ステータスオープン」
「おーー!ほんとに出たよ」
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山田 正焔 レベル2
経験値 6
ステータスポイント 10
HP12 MP8
攻撃力6 防御力8
魔力3 知力2
素早さ4 運5
界スキル「奪うもの」
スキル 「---」
スキル候補 「---」
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「おーー!視線に合わせて詳細を見せてくれる設定なのね笑」
【ステータスポイント】
HPなどの8項目を同数値で強化できる
またスキルと交換することもできる
スキルの選択肢はスキル候補欄に記載されている
【スキル候補】
スキル候補はこの地に生まれた瞬間に出現する
「あれ?地球人だからスキル候補はなし?」
ワクワクしていて、いつの間にか現状を受け入れたことに気がついたが
やはり目の前のことにワクワクし、また眺める
「これはなんだ?」
【界スキル「奪うもの」】
触れた相手の経験値10%を得ることができる
相手は0.1%の経験値を失う
触れた相手のスキルをスキル候補に追加する
相手に影響はない
「まじかーー!最強スキルきたー!!!」
僕は未知の街であることを忘れ、大声を出してしまった
けれどそれが気にならないくらい、ホクホクした気持ちで町に繰り出した
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