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知将去る

「ハヌマーンが居る限り、われらに勝ち目は無い。」

 神にも夜叉にも強いとなると、もはや無敵だ。しかも、巨大化するし空も飛べる。もはや宇宙人ヒーローレベル。旧生徒会の天使アニエルたち4兄弟は、高等部の牛頭と密会を行なった。4天使は牛頭の後をぞろぞろとついて人目のつかない倉庫の中に入っていった。


「馬頭と九頭は、今はどこにいるのかわからない。」

 九頭の知恵を借りたいと望んだ彼らだったが、それは叶わなかった。

「王冠と偽って緊箍の輪を頭にはめさせるのはどうかな。」

「誰が付けるんだ?」

「○蔵とかいったな。イチゾウ、いやジゾウだったかな。」

 三蔵と違い、地蔵は閻魔なので協力してくれない。

「食い意地が張っているらしいから、食べ物で釣るってのはどうだ。」

 桃、スイカ、メロンなど色々試してみるが、機知の果物には興味を示さない。

「日本オリジナルの果物はないのか?」

 太陽のように赤く熟れた柿には興味を持ったが、不死と知恵を与えられ山を持ち上げる怪力ハヌマーンは、日本の猿のように牛の糞でも勝てるほど甘くは無かった。


 そんな折、世界中に謎のウィルスが蔓延した。当然、聖成神学園にも対策するようにお達しがあった。

「武官から広まったらしい。」

「武官の動物神からだって。猿じゃない?」

「すっごく小さいコビトだって。」

 そんな噂に神組はパニックに陥った。土地神の生徒は自宅からのリモート授業を希望した。しかし天界には聖杯のようなゴブレットならあるが、タブレットはない。校長はやむなく

「部外者の立ち入りを禁ず。」

 と、学生と教師や事務員以外の出入りを禁止した。学生たちは、クリシュナの執事であるハヌマーンは部外者だと激しく抗議した。これにはクリシュナも反論できずに、ハヌマーンをインドへ帰すしかなかった。

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