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ロボットの設定


 この図は、シリーズ作品「歯車式の鉄血戦記」の主役ロボットである「歯車式強化外骨格(ギヤードメイル)」の操縦系統を示した、模式図です。


 本編中の戦闘シーンを読むときに、参考までにぼんやりと眺めていただければ、少しは操縦席のイメージがしやすいかと思います。

 ヘタクソな図ですが、まあないよりはましかと。


 もちろん、これを見ないで本編の小説を読んでいただいても、理解はできると思います。

 あくまでご参考ですので。

 各部分の細かい説明は、設定の整理としてついでに書いておいただけですので、無視しても構いません。


歯車式強化外骨格(ギヤードメイル) 〈エントーマβ〉操縦系統模式図


挿絵(By みてみん)


(1)ペリスコープ反射鏡(注:ペリスコープ自体は、本当は機体前方を向いている)

 機体頭部の眼に映る外界の様子が、光学的にこれに投影される。ハーフミラーになっていて、首元の小さいのぞき窓を開けると、そのままでも外を見ることができる。


(2)ペリスコープ昇降レバー

 ヘルメットのように頭にかぶっているペリスコープを、外して上に上げるためのレバー。


(3)ペリスコープ鏡筒

 ペリスコープは、胸部ハッチを貫通して、機体の頭部へつながっている。魔剣士が頭にかぶっているヘルメット状の部分は、頭部の操縦装置でもあり、頭の動きに合わせて機体の首も動く。


(4)ワイパー・ウオッシャー操作レバー

 機体の眼のレンズが、砂ぼこりや油などで汚れたときに使用する。手動式なので、必死でがっちゃんがっちゃん動かす羽目になる。


(5)ペリスコープモード切り替えレバー

 望遠レンズや、魔法の暗視装置などに切り替えるためのレバー。闘技場では、それらの装備は軽量化のために外されていることが多い。


(6)伝声管

 外界の音を拾うための伝声管。機体自体が出す騒音はなるべく低減しつつ、外の状況はつかめるように工夫されている。騒音があまりにひどい場合は、シャッターを閉じることもできる。

 伝声管は、換気口を兼ねていることが多い。エアコンはないので、夏は機体内部の温度が殺人的なレベルになることも。これを防ぐために、機体に巨人サイズのサーコートを着せることもある。


(7)コドピース・アームズ操作レバー

 機体の股間部には、コドピース・アームズと呼ばれる隠し武器を装備できる。そのための操作レバーだが、本編の主人公機には装備されていない。


(8)マジックディスペンサー操作盤

 魔法を込めた小さなガラス玉を装備した「マジックディスペンサー」の操作スイッチ。とは言っても攻撃魔法などではなく、退却するための発煙弾や幻影魔法、または指揮用の信号弾などが装備される。闘技場では空のまま。


(9)左腕フライホイール回転計

 この回転計は、両手足に対応して4個ある。四肢トランスミッション内のフライホイールに蓄積された、運動エネルギーの量を示す。

 メーターには夜光塗料が塗ってある。目盛りは色分けされている。

 赤は「運動エネルギーが残り少なく、通常の動作も保証されない」

 黄色は「通常の動作ならできるが、戦闘などの激しい動作は不安定になる恐れがある」

 緑は「たいていの動きなら安定して動作できる」

 青は「連続した技などにも十分なエネルギーが蓄積されている」

 白は「フライホイールの回転数が高すぎて、調速器ガバナーが作動している」

 魔剣士は、このメーターをよく見て、自機の駆動系の性質や、自分の繰り出す技がどれだけエネルギーを消費するかなどを、練習しながら頭に入れておく必要がある。


(10)左腕駆動系負荷警告灯

 負荷警告灯は、小さなつまみもしくはネジを回すことで、点灯する閾値を調節できる。もちろん、電気ではなく魔法の聖水で光るのだが、これについては頻繁な補給は必要ない。

 赤く光ったときは「蓄積された運動エネルギーが残り少ない」

 黄色く光ったときは「瞬間的な過負荷で、運動エネルギーの供給が追いつかない」


(11)エンジン回転計

 魔石エンジンに直接接続されている、メイントランスミッションのフライホイールの回転数を示す。


(12)サドル昇降レバー

 これを操作すると、魔剣士の座っているサドルが上へスライドして、乗り降りしやすくなる。サドルを上げた状態でも、操縦は可能。


(13)油温・油圧計

 潤滑油の温度と圧力を示す。潤滑油は一定の圧力で機体内を循環しているが、リザーバータンクも装備されているし、損傷で油が噴き出しても、すぐに戦闘不能になるわけではない。


(14)機軸ジャイロ回転計

 機体の胴体内に装備されている「機軸ジャイロ」の回転数を示す。このジャイロも大型のフライホイールを内蔵しており、機械式制御で機体の姿勢を安定させる機能を持つ。


(15)左腕トランスミッションシフトレバー

 このレバーも、両手足に対応して4個ある。四肢それぞれの、ギヤ比(正確には出力特性と言うべきだが)の変更と、クラッチの操作、そして関節ブレーキの操作ができる。。

 レバーを引くとクラッチが切れ、左右の回転でシフトチェンジ、レバー先の赤いボタンで関節ブレーキ固定。


(16)拍車滑走機構モードセレクター

 脚部に装備された、走行用の車輪「拍車滑走機構(スパーグライド)」の、モード切替レバー。

 両脚の車輪の回転数は、機械式制御で、ある程度自動的に調整される(でないと、両足のレバーを正確に同じ角度で入力しないと直進すらできない)。

・格闘戦用ダイレクトモード

 最低限の機械式制御だけで、魔剣士の入力どおりに脚部、車輪が作動する。不安定だが、技術次第でどんな動きでもできる。

・突撃モード

 車輪による走行の安定性を重視した制御になるが、ある程度は魔剣士の思いどおりに脚部を動かせる。ランスを構えて拍車滑走で突撃するときなどに使う。

・巡航モード

 この状態では、脚部は自動制御されて、魔剣士が操作してもほとんど動かない。サドルの体重移動だけで、自動的に左右の車輪の回転数が変わって、カーブを曲がっていける。

・空転モード

 車輪のクラッチが切れて空転状態になるが、脚の駆動系は普通に作動する。


(17)魔石エンジン作動モードセレクター

 エンジンの作動モードを切り替える(静音モードなど)。基本的にあまり使わないが、エンジン自体にブースト機構などが装備されている機体では、使用することもある。


(18)マスタークラッチレバー

 エンジンからの出力を、四肢に対応して肩と腰に四つあるサブトランスミッションに伝達するマスタークラッチの操作レバー。これを入れないと機体は動かない。


(19)機軸ジャイロ操作レバー

 機体の胴体内に装備されている「機軸ジャイロ」の操作系。

 これを操作することで、機軸ジャイロのフライホイールの慣性モーメントを利用して、機体に回転力を与えることができる。普通に空中へジャンプしてから、ジャイロをロックして、いきなり4回転半することも可能。


(20)左腕関節ブレーキ操作レバー

 このレバーを引くと、引いた状態でロックされ、腕の各関節のブレーキが作動して、そのままの姿勢で固定される(駆動系はクラッチが切れた状態になるので、衝撃からトランスミッションを保護できる)。もう一度握ると、ばねでロックが外れる。

 ロックがかかる位置の手前までレバーを引くと、その状態では、握力でブレーキの強さをある程度調節できる。ロック位置まで引くと、最大の力でブレーキがかかる。


(21)オプション兵装操作ボタン

 盾の裏に装備した隠し武器などを操作するためのボタン。これも機械式なので、装備によっては、操縦系も部品交換しなければならない。


(22)左腕操縦桿サブグリップ

 腕の操縦桿のサブグリップ。力を入れて操縦桿を押したい場合などには、こちらを使う。


(23)握力ホールドボタン

 このボタンを押すと、指だけが武器を握った状態で固定される。ボタンを押した状態でも、腕自体は自由に動かせる。


(24)左手指操作レバー

 手指の操作を行う小さなレバー。かなり精密性は高く、熟練すれば、落ちた卵を割らずに拾い上げられるようになる。


(25)左腕操縦桿メイングリップ

 左手首の操作をするためのグリップ。ここにもオプション兵装の操作ボタンを付けられるが、やはり部品交換が必要である。


(26)左腕操縦桿

 左腕全体の操作をするための操縦装置。魔剣士の腕全体を包むように装着され、肉体の動きを機体にそのまま伝える。


(27)左肩パッド

 魔剣士の肩を固定する革製のパッド。シートベルトの機能だけでなく、肩の動きを機体に伝える操縦装置でもある。


(28)右足拍車滑走機構フットレバー

 車輪による走行を操作するためのレバー。

 フットペダルから足を抜いて、フットレバーのほうに足をかけて踏み込むと、機体の脚部が車輪走行モードに変形する。フットレバーから足を離すとばねでレバーが元の位置に戻り、機体も歩行モードに変形する。

 フットレバーは、前進は無段変速、ニュートラル位置で弱くブレーキがかかり、そこから一段バックに入れると緊急制動ブレーキ、さらに後ろへ入れると後進ギヤになる。


(29)右足フットペダル

 右足首を操作するためのペダル。スリッパ状になっていて、足を突っ込んで操作する。


(30)右脚操縦桿

 脚部全体の操作をするための操縦装置。魔剣士の脚全体を包むように装着され、肉体の動きを機械式制御装置に伝える。


(31)サドル

 魔剣士が座るサドル。これも、腰の動きを伝える操縦装置を兼ねる。


(32)脚部スパイク・オプション兵装操作レバー

 足の裏のすべり止め用スパイクの操作レバー。脚に隠し武器を装備している場合も、これで操作する。


(33)背面パッド

 魔剣士の背中を支えるパッド。これも、操縦系の一部として作動する。


(34)探照灯操作スイッチ

 外界を照らす内蔵式サーチライトのスイッチ。電気ではなく、魔法の照明である。これも闘技場では外されていることが多い。


 ※ 実際には、他にも微調整用のトリムダイヤルなど、色々な装置が操縦席内には存在しますが、この図では省略されています。



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