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妃が毒を盛っている。  作者: 井上佳
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番外編2(バルトロメウスとハルトヴィヒ)




~バルトロメウスとハルトヴィヒ~



まだ王が病(毒)で倒れる前の、ハイディルベルク王国で行われた第一王子ジークムントの誕生祝いのときのこと。




バルト「いやあさすがに豪華だな。」



ハルトヴィヒ「ああ。ジークムントは昔から、なぜか誕生日にはものすごく力を入れているからな。」



バルト「ホールのメイン飾りは北のダルゲシュアンから取り寄せたというのは本当か?」



ハルトヴィヒ「ああ。ダルゲシュアンの魔族でも友好的な方がいるからな。送ってもらった氷で作った氷像だそうだ。」



バルト「へえ。氷なんて、魔法で作ったのと何が違うのかね。」



ハルトヴィヒ「謎のこだわりだな。」



バルト「ほんとな。うちの王太子殿下もな、あんな腹に黒いものかかえているような顔して、記念日好きなんだ。」



ハルトヴィヒ「へえ? 兄殿下が?」



バルト「誕生日はもちろん、婚約者殿との初めての顔合わせ記念日から始まって、婚約記念日だとか、初デート、一ヶ月記念日は毎月祝うし……一年記念に花火が上がったときはどうしたかと思ったぞ。」



ハルトヴィヒ「……な、なんというか、情熱的な方だったのだな。」



バルト「まあそうだな。あの2人は仲がいい。デンシュルクは安泰だ。」



ハルトヴィヒ「ははっ、それはなによりだ。」



バルト「そちらは、どうなんだ?」



ハルトヴィヒ「私か?」



バルト「ああ。先ほど挨拶したが、エルメンヒルデ嬢は相変わらず美しいな。」



ハルトヴィヒ「そう、だな。日に日にきれいになっていくよ。」



バルト「ふっ、そなたがそんな顔するんだ。うまくいっているようでよかったよ。」



ハルトヴィヒ「バルト殿は、婚約者を決めないのか?」



バルト「まあね。気楽な三男なんで。」



ハルトヴィヒ「……そうか。」



バルト「ああ。」



ハルトヴィヒ「……あなたなら、心から愛しあえる女性に出会えるだろうな。」



バルト「そう願うよ。」






ハルトヴィヒ「……エルはダメだよ。」



バルト「…………わかってるよ。」











(ハルトヴィヒもエルメンヒルデも気に入っているバルトロメウス。エルメンヒルデと出会った当初は、この子いいな、なんて思っていたんですけどね。今は……どうなんでしょうね!)






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