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おっさん。美少女に転生する。中身は男なので恋愛はお断りします。  作者: 髙龍


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八十七話

迷宮内にいる魔物はスライムやゴブリンなど。

どれも脅威度の低い魔物だ。

この程度の魔物であれば、全員単独で相手をできる。

とはいえ、はじめてきた迷宮なのでしっかり連係して倒していく。

「そろそろ時間っすね」

シェルが胸につけていた懐中時計で時間を確認する。

「ふぅ・・・。すっきりしたわ」

「それはよかったっす」

全員で地上に向けて移動を開始する。

地上に向かう途中も魔物が出てきたがその数は少ない。

迷宮から出た時には地上は夕暮れだった。

宿舎に到着するとブラハムが立って待っていた。

「はぁ・・・。お前な。面倒だからって客人を連れて行くんじゃない」

「えぇ・・・。この人達なら大丈夫っすよ」

「そこは問題視していないが。規則は規則だからな。お説教だ」

「ひぃぃぃ・・・」

シェルはブラハムに首根っこを掴まれ連れて行かれた。

とりあえず、ラーシャ、ミリス、アリスは女性騎士を捕まえてお湯を貰い、汚れを落としてから食堂に向かった。

それぞれ好きな物を選び席に着く。

「シェル。大丈夫かしら?」

「ん~・・・。なんていうか悲鳴をあげつつも楽しそうだったから大丈夫じゃないかしら」

「私達が気にしてもね」

3人が食事を終えようとした頃、元気いっぱいにご飯を確保すべく突撃するシェルの姿があった。

ブラハムはその姿を見て溜息をついている。

ブラハムはそのまま3人の元にやってきた。

「悪いが少し付き合ってくれ」

「わかりました」

別室に移動してブラハムが話しはじめる。

「王都に迷宮があるのは極秘事項でな。悪いが契約書をかわしてほしい」

「構いませんよ」

3人は渡された契約書を読み署名する。

この契約書は形式的なものなのだろう。

ガチの契約書では血の契約をすることも少なくない。

血の契約は契約を破ると破った者に影響を与える。

一番、酷い物では命を失うことすらある。

「よし。わかってると思うが他言無用でな」

「はい」

「それでは失礼します」

それぞれ部屋に戻り、就寝する。

久々に迷宮に潜ったことで思っていたより疲れていたようでぐっすりと眠ってしまった。




ちゅんちゅんと鳥の声がして目を覚ます。

そこにシェルの元気な声がする。

「朝っすよ。急いで急いで」

客人ではあるが基本的に騎士達と同じように扱われている。

その為、朝の点呼には全員参加する必要があった。

素早く身支度をして廊下に出る。

ラーシャとアリスも丁度、廊下に出てきたところだった。

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