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おっさん。美少女に転生する。中身は男なので恋愛はお断りします。  作者: 髙龍


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第六十六話

「時にリーシア殿。魔法陣についてはどの程度理解していますか?」

「本で読んだ程度で実際には使ったことはありません」

「そうですか。では本日は魔法陣の基礎について学んでいただきましょう」

そう言ってハバロフは巻かれた紙を机に広げる。

「こちらは基礎的な魔法陣です」

単純な線が引かれ部分部分にルーン文字が書き込まれている。

「これは光魔法でしょうか」

「正解です。残念ながら私に光魔法の才能はありません。ですが、魔法陣を介することで私にも光魔法を使うことは出来ます」

ハバロフが魔法陣に魔力を流すと魔法陣の上に光の球体が現れる。

「魔法陣とは本来使えない魔法を使うために補助として使われるのが一般的です。それ以外にも大規模な魔法陣を利用し、一人では扱えない魔法を複数人で使う際にも利用されます」

「戦略魔法とかでしょうか」

「その通りです」

戦略魔法とは戦争で使われる大規模な魔法だ。

その威力は凄まじく戦局を左右する程である。

だが、弱点も存在する。

巨大な魔法陣を戦場に描くのは難しいこと。

描くことが出来たとしても発動までに時間がかかりその為、長時間身動きが取れなくなること。

魔術師を護衛しその間敵を拘束しなければならない為、多くの犠牲者が出る。

そのようなこともあって実際に戦略魔法が使われたケースというのは実はあまり多くない。

カルマイン王国はその数少ない戦略魔法を実際に運用可能な数少ない国の1つだ。

そのからくりはハバロフにあった。

戦場において予め作成してあった魔法陣をハバロフが亜空間から取り出すことで魔法陣構築の時間を省略することによって実現したものであった。

「それではリーシア殿。こちらへ」

ハバロフは施錠された扉を示す。

鍵穴は存在せずどうやって開けるのかと疑問に思ったがハバロフが魔力を流すとガチャリという音と共に鍵が外れた。

これは魔法錠と言われる特殊な錠だ。

重要な物に使われることがほとんどで登録した者の魔力でしか開けることが出来ない。

ハバロフに続き部屋の中に入るとそこは部屋いっぱいに魔法陣の描かれた特殊な部屋だった。

「ここはマジックバックを作成するための専用部屋です。私の半生をかけて作ったと言っても過言ではないでしょう」

魔法陣をよく見ればルーン文字以外にも様々な言語が使われている。

特に目を引いたのは漢字と思われるものも確認できたことだろうか。

「これは漢字ですか?」

「正解です。いやはや、はるか遠くの異国の地の文字を知っているとは驚きです」

異国の地と聞いて急に日本が恋しくなった。

同じような文化を持っているのだろうか。

いつか行ってみたいと思うリーシアなのであった。

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