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第三十一話

リーシアは多くの男性からパーティーの誘いを受けたがもう組む相手は決めていた。

訓練中やそれ以外でもお世話になった女性3人組だ。

一人は探索や哨戒を担当する盗賊型スタイルの小柄の少女でアリス。

もう一人は攻守に優れた剣を自在に扱い前衛を務めるラーシャ。

最後の一人は珍しい闇属性の魔法を操るミリスである。

そこに何でもこなせるリーシアが加わり非常にバランスの取れたパーティーとなっている。

今回いく近くの森だが管理は冒険者組合が行っており一般人の侵入は禁止されている。

増えすぎた場合には間引きを行うのだが冒険者学校の授業で使うために調整がされており通常の森よりも危険度が高い。

といっても生息している魔物は脅威度の低い物だけなのだが・・・。

リーシア達も探索担当のアリスを先頭に森の中に入っていく。

今回は課題として薬草の採取とゴブリンの討伐が課されている。

ゴブリンは非常に増えやすく1匹見たら10匹入ると思えと言われるほど集団で固まっていることが多い。

アリスが手で合図を送ってくる。

注意して見てみると早速ゴブリンと遭遇したようだ。

事前に決めていた通りラーシャを先頭にしてフォーメーションを組む。

ミリスを中央にリーシアは一番後ろで全方位の警戒だ。

アリスは回り込むような形でゴブリンに忍び寄っている。

アリスがゴブリンを混乱させるように突っ込みそこにミリスが闇魔法を撃ちこむ。

弱ったゴブリンをラーシャが確実に仕留めていく。

戦闘は拍子抜けするぐらい簡単に終結した。

まずは全員でゴブリンの胸を裂き魔石を取り出す。

リーシアはここからが仕事だ。

土魔法で穴を掘りゴブリンの死体を放り込んでいく。

そして火魔法で焼いていく。

これは疫病やゾンビ化を防ぐためで口が酸っぱくなるほど徹底しろと授業で習ったのだ。

その後も散発的にゴブリンとの戦闘を行い必要な量の薬草を採取することもできた。

夕暮れ前に冒険者学校に戻り戦果を提出する。

戦果は冒険者学校側で集計され卒業式の時に発表されることとなっている。

野営をしているパーティーもあるようだが女性ばかりのリーシア達は活動は夕方までと決めている。

今後、野営などが必要になる場面もあるだろうが女性として汚れを落とさないなどありえないと満場一致で決まった為だ。

この日も3人に壁を作ってもらいつつ素早く汚れを落とす。

その際、3人の裸体を見てしまったわけだが眼福でしたとだけ言っておく。

こうして冒険者学校で過ごす最後の1か月は過ぎていった。

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